Track by國
青を待つ 向こう 薄く伸びていた 雲が落としていた 滲む 陰に 夏が死んでいた 蟻が持っていくんだろうな 確かに触れた微熱さえ 攫ってしまったような涼風 気づかないで失せる 思い出すのはいつも遠い影 赤く染まる 広がる 見惚れている 色褪せる 焦る 胸が靡く 確かに見えた記憶さえ 騙してしまいそうな甘い風 伸ばした手躊躇う 思い出してはいつも淡い影が伸びる 思い出すにはいつも遅いんだね