あたりまえで あたりまえで なくなって気付いたんだ 名前つけて 記念日だって 窓をあけて消えたうた 忘れたかな トゲだらけの 道を手探りで歩いたこと 暗い中を寄り添い進み 出口なんてわからずさまよったね たりないまま たりないまま このままって気付いたんだ 日が変わって 誕生日だって 火をつけて歌ったうた 忘れたかな プレゼントに 見慣れた線で描いた似顔絵を 暗い部屋をあたたかくつつむ 笑う顔 いつもどおり シワよせて 坂をくだる サビだらけの おさがり自転車うしろ乗せて 暗い中をブレーキ握り 行き先も決めずにただよったね 小さなコップについだ ミルクが溢れて どこにでもあるような もうここにないもんな 忘れたなら 思い出せる 心配はもういらないよ 確かなこと ただ一つだけ 今すぐ抱きしめたいよ 忘れたかな トゲだらけの 道を手探りで歩いたこと 暗い中を寄り添い進み 出口なんてわからずさまよったね 忘れたかな プレゼントに 見慣れた線で描いた似顔絵を 暗い部屋をあたたかくつつむ 笑う顔 いつもどおり シワよせて 忘れたかな 空っぽの瓶に 今年も咲いた好きなあの花を 過ぎた日々を鮮やかにつつむ 枯れないでいつの日もあのままで 空をのぼる ミルクの匂い 白い記憶をしぼる ミルクが溢れかわいて跡になった