ああ霧の中伸ばした腕が 少し震えてる (海岸線午前四時) ああ不安と高揚感 一緒くたにして 波は揺らめいていた 未来はそう 封を切る前の前 出来上がってさえ いない原材料 まだまだ足掻ける ここから掻けるんだって 君の 君の 一声で全て始まる 一二の三で飛んで行こう 目は閉じていて構わない 熱を帯びる夢 瞼の裏で もうずっと 思い描いてきた エクスプレス とうとう発進です ああ明けた空が 誘っている 白いアーチを成して (僕らを待ち構えている) その期待こそが 足枷なんだ どうかほっといてくれよ いつだって、そう 忙しい生き物だ 頼まれてないのに 今日だって 何十回目かの 愛や夢に四苦八苦 正直 うんざり することもあるけれど 地平の向こう 一心に目を凝らすのも 無駄ではない 高らかに歌え 僕らが明日を見ていた 丁度その時 明日の方も 僕らを見ていた 願いだって未来だって 僕らはむしろ 曖昧な方がいい 飛び方も なんとなくでいい きっときっと きっときっと きっときっと そっちの方が 長く飛べるや 一二の三で合図して 目は閉じていて構わない 熱を帯びる夢 あらゆる闇を 消し去るような 神風エクスプレス とうとう発進です