遠い陽炎 夢のさなかに 落ちる向日葵 遠ざかる星 南へ向かう 十字路の海 君を探しに行くのです 一番星がまた燃ゆるとき 空には君と作った地図が また揺れている まだ揺れている 涙のせいじゃないんだろうが まだ揺れている また揺れている 季節は巡り また時を知り ここで迎えた 朝陽は昇る 朽ち果てたまま 残る景色を 振り返らずに 進む気持ちよ 肩に手をかけ 労いの歌を 集い歌えば いつか来た道 こんな所で また会ったな 微笑み返す 影も無く 廃線のホーム 焼け跡の街 君に会いたい ただ伝えたい もうすぐ冬が やってくる 雪の降る街 点る電灯 着の身着のまま 溢れ出す人 街は賑わい 言葉は空に 吸い込まれては また冬になる