一人きり夜を歌う ひとしきり夜を歌う 一人きり夜を歌う ひとしきり夜を歌う 斑なんかない時間をこれほどにも 費やし 振り出しに戻るような毎日を繰り 返す むき出しの感情はあの時から一緒 これまで(そして)これからも一生 この先変わらない宛先 考えない後先 真っ先に向かう遠く 広い先にあるのは いつか君と望みたい景色で 今日みたいな夜も桃色に染めていく 雨が降ったあの日 暗い部屋に二人 君は壁に寄りかかり 俺は何か呟く 言いたいことなら 今になって揺るがず あの時を思い出しては ここに蹲う 時として浮かんだ 君の姿は 近頃は溶けて消えていった泡沫 斑なんかない時間を 追いかけたからには 今夜だって思うことが 色々あるだろう とびきりの夜を過ごし 一人きり夜を歌う ひたすら君を思い ひとしきり夜を歌う 過ごした時は重い 君を忘れたくないから 一人きり夜を歌う ひとしきり夜を歌う 合いもしない 辻褄を合わせようといていた 愛もない形だけで 満たそうとしていた 過ちに気付いた この道の中で 君と分かち合いたい この街の眺め “乗るため”のあの街 すでに抜け出し 脱ぎ捨てた”深緑“ とうに着れない 昔は茨への道 今は茨の道 何かに打ち込む 揺るぎない意志 死ぬ前に着ることになった白装束 時は進みあの時から現在が遠のく 恋い焦がれ踏み 出したの初めての1歩目 まだ道の途中この先も追いかける 電話越しに聞こえる 綺麗な声のささやき 表情は赤らみ 美しい歯並び 澄んだ眼差しは 瞬き 今では クエスチョンが2つ付いた疑問文も 懐かしい とびきりの夜を過ごし 一人きり夜を歌う ひたすら君を思い ひとしきり夜を歌う 過ごした時は重い 君を忘れたくないから 一人きり夜を歌う ひとしきり夜を歌う