「いつまで飼い馴らす つもりなんだいそれを」 色なき老婆が言った 彼は何も気付かずに 「あぁ これはお伽話なのです。 心配はいりません」 ジュリー 古ぼけた絵本の中の君がいて 優しい顔で僕に笑いかける 空に鳥たちが大きな翼描くころ エゴだらけの雨が ポツリと降りだした 「あぁ 所詮、 愛欲に溺れれば所詮、 人なのです」 ジュリー 色褪せたお伽話の君は夢? 僕にはたしかに 君が見えているのに 君にふれたいよ その白い肌に唇に どうして今日は泣いているんだい ジュリー もう一度あの笑顔見せておくれよ 空が真実を照らす前に サヨナラ