今、浮かんだ傷が 消えない内に ペンを動かして また、明けだ、いつでもそうだ 気の所為ではない気がしている 時間だけがただ有り余る 僕だけの、有限が 書く 目を逸らさずに 嘘しかつけない身体に用はなくて 難儀な言葉は捨て ただ書くんだ 僕の生きた証を、今 居場所のない子供達 声の届かぬ主は (あの日犯した裏切りを、 我を通した己の生を。) 知らぬ間に膨らんだ僕だって 手に負えなくて切り離した 全ては君から逃れたくて 足掻いていた 興 哀 決 憎 再 我 声 吐く 思いのままに 堅苦しい脳 溶かしてしまえばいい 難儀な言葉は捨て 吐き出すんだ 僕の苦しみを今此処に 「けど、其処には唄がありました」 声を枯らして叫んだ 「此処にいるよ」 足を止めた君の 背は誰よりも大きく優しくって 前よりずっと傷を抱えてた 嗚呼そうか 君も怯えてた あの日全て壊した0に戻る 死ぬまで唄を紡いでいく 今生きている 過去を抱きしめ 0は1に声を枯らす