1973年11月27日生まれ、1991年に「Runnin Off At Da Mouth」でデビューしたシカゴ出身のトゥイスタはその高速ラップで人気を博し1997年に「ADRENALINE RUSH」でATLANTICよりメジャーデビューを飾る。その早口スキルはギネスブックにも認定される程で、彼のスタイルを多くのラッパーたちが模倣をした。しかし、その早口故にイロモノ的な目で見られる事も少なくなかった。こうした事情もあって一時はインディーで活動していた彼だったが、ジェイZ、ティンバランド、パフ・ダディ(P・ディディ)というビッグ・アーティストの作品に招集され、次第にリスペクトを集めるようになり、ラップ・シーン唯一無二の存在として"客演王"とも言える超人気アーティストの地位を確立。こうして古巣ATLANTICと久々にメジャー契約を交わしたトゥイスタは2004年春にアルバム『KAMIKAZE(神風)』をリリース。このアルバムからは全米No.1ヒットに輝いた1stシングル「SLOW JAMZ」に続き「OVERNIGHT CELEBRITY」「SUNSHINE」「SO SEXY」、そして「HOPE」(サントラ『コーチ・カーター』にも収録)とメガヒットを連発。同郷シカゴのカニエ・ウエストの大ブレイクやオスカー俳優となったジェイミー・フォックス(「SLOW JAMZ」に参加)の復活にも一役買い、さらにスティングやプロディジーの作品にもゲスト参加するなどその高速ラップによって旋風を巻き起こし、結果としてアルバム『神風』は全米で200万枚、日本でも6万枚という大ヒットを記録。翌2005年には同時多発テロを想起させるジャケットが物議を呼んだ『ザ・デイ・アフター』をリリース。マライア・キャリー、スヌープ・ドッグ、リル・キムなど一層豪華なゲストを迎えたこのアルバムは、全米アルバムチャート初登場2位を記録、トレイ・ソングスをフィーチャーした「ガール・トゥナイト」などのヒットを放った。
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