「アート、政治、音楽…僕は何かを大切にする人たち、美しいものを大切にする人たちが好きなんだ」
―― ボビー・ギレスピー
ボビー・ギレスピーを中心に1980年代から活動を始め、ロックンロールの精神をベースに全ての音楽をのみこみ進化を遂げてきたプライマル・スクリーム、30年の歴史の中で制作されたスタジオ・アルバムは全11作品。
【1980年代】
ボビー・ギレスピーを中心に結成。60年代のフォーキー/サイケデリックの要素を感じさせる、デビュー・アルバム『ソニック・フラワー・グル―ヴ』を87年に発表。89年、MC5、ストゥ―ジズなどのガレージ・ロックや、ニューヨーク・パンクなどの60~70’sロックンロールを感じさせる2nd アルバム『プライマル・スクリーム』を発表。
【1990年代】
91年には当時のアシッド・ハウス・ム―ヴメントに触発され、アンディ・ウェザオールと邂逅し、ハウス、テクノ、ダブ、ソウルをプライマル・スクリームのサウンドに注入することで昇華し、音楽シーンに燦然と輝く、歴史的名盤『スクリーマデリカ』を発表。音楽シーンの中で不動の地位を確立した。94年にはトム・ダウトらのプロデューサー陣と組み、アメリカのル―ツ・ミュージックを、Pファンクのジョージ・クリントンや南部系のミュージシャンらをゲストに迎え『ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ』(4thアルバム)を発表。「ロックス」等のビッグ・ヒットが生まれ、日本でも大ブレイクを果たす。96年には映画『トレインスポッティング』のサントラへの参加、バンドのベーシストにザ・ストーン・ローゼスのマニが加入、97年には、ダブやレゲエに傾倒して行った中で『バニシング・ポイント』(5thアルバム)と、エイドリアン・シャーウッドがミックスを手掛けた、『バニシング・ポイント』のダブ・アルバム『エコー・デック』を発表。
【2000年代】
2000年には、ボビーのパンク・ロッカーとしての哲学、攻撃的な歌詞世界に、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズ、ニュー・オーダーのバーナード・サムナーらが参加した『エクスターミネーター』(6thアルバム)、02年にはアンディ・ウェザオールのトゥー・ローン・スウォーズメン、マイ・ブラッティ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズらがプロデューサーを務め、ロバート・プラント、ケイト・モスが参加、ジャーマン・ロックへのアプローチもみせた『イーヴル・ヒート』(7th アルバム)を発表。06年には、プロデューサーにキリング・ジョークのユースを迎え、ブルース、ガレージ、カントリー、ブギー、米ルーツ・ロックをプライマル流に再構築した、原点回帰的な作品『ライオット・シティ・ブルース』(8thアルバム)を、08年にはポール・エプワース、ビヨーン・イットリング(ピーター・ビヨーン・アンド・ジョン)、ユースらをプロデューサーに迎え『ビューティフル・フューチャー』(9thアルバム)を発表。
2011年には20周年を迎えた名盤『スクリーマデリカ』の記念盤を発表し、『スクリーマデリカ』を再現ライヴも敢行。また同年、ベーシストのマニがザ・ストーン・ローゼスの再結成に伴い脱退。次の展開が期待される中、デヴィッド・ホームズをプロデュースに迎え制作された10枚目の新作『モア・ライト』(10th アルバム)を発表。同年11月東京(新木場STUDIO COAST)、大阪(ZEPP NAMBA)での公演の為来日。
前作『More Light』から3年振りとなる、通算11作目のスタジオ・アルバム『カオスモシス』は2016年3月16日(水)日本先行発売。新作にはシンガーソングライター、モデル、女優の顔を持つスカイ・フェレイラ、2年前の夏にグラストンベリーで共演して以来バンドと親しいハイム、キャッツ・アイズのレイチェル・ゼフィラがゲスト参加を果たしている。
Original Album Discography *オリジナル・アルバムのみ記載
1.ソニック・フラワー・グルーヴ | Sonic Flower Groove(1987年)
2.プライマル・スクリーム | Primal Scream(1989年)
3.スクリーマデリカ | Screamadelica(1991年)
4.ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ | Give Out But Don't Give Up(1994年)
5.バニシング・ポイント | Vanishing Point(1997年)
6.エクスターミネーター | Xtrmntr(2000年)
7.イーヴル・ヒート | Evil Heat(2002年)
8.ライオット・シティ・ブルース | Riot City Blues(2006年)
9.ビューティフル・フューチャー| Beautiful Future(2008年)
10.モア・ライト | More Light(2013年)
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