91年に「CYPRESS HILL」でダークネスなサウンドと攻撃的なラップで衝撃的なデビューを果たす。(メンバーはセンドッグ、B-リアル、DJマグスの3人組。3rdから新メンバーとしてボボが参加。)93年に発表された2ndアルバム「BLACK SUNDAY」(500万枚のセールス)で爆発的な大ヒット!となり、全米ポップチャートNO.1を獲得する。一気にミュージック・シーンの頂点に立ち、ストリート・カルチャーをも巻き込んだサイプレス・旋風が全世界で起こる。その後も96年に「CYPRESS HILL III」、98年に「CYPRESS HILL IV」とコンスタントに傑作をリリース。昨年、発表された5thアルバム「SKULL & BONES」で本格的にバンドを導入し、ロック・サウンドを展開する。
センドッグ:キューバ生まれ。14才の時、LA(サウスセントラル)に移住。学生時代にフットボールで市の代表選手として活躍しており、プロを目指していたが、問題を起こして高校を退学処分となり、その後黒人社会に足を踏み入れる。しかし、クラックの蔓延によってストリート・ギャング・ファミリーの団結意識が崩れたのに嫌気がさし、ギャングを脱退。音楽活動に向かう。兄弟にラッパーのメロウ・マン・エースがいる。
B-リアル:メキシコ人の父親とキューバ人の母親の間に生まれる。幼い頃から行動を共にしていたセンもギャング団の一員だったことから、いつしかギャングスタの生活が始まる。80年代後半、凄絶な抗争を繰り広げていたLAのギャング団の中でも最強と言われたグループの一つ、ブラッズのメンバーとして悪名を馳せていたが、87年に銃弾を背中に浴びたことをきっかけに足を洗い、以降サイプレス・ヒルの活動に専念する。
DJマグス:NYクィーンズで生まれ育ったイタリア系移民の子。82年にLA(サウスセントラル)に移住。ドクター・ドレーなどとも交流を持ち、7A3というグループで活動していたが、85年にサイプレス・ヒルの他2人が決成していたグループ、DVXに参戦。豪華アーティストをフィーチャーしたソロ・アルバム「MUGGS PRESENTS THE SOUL ASSASSINS CHAPTER 1」、トリッ
キーらとのコラボレイト・アルバムもリリースしている。アーティスト集団ソウル・アサシンズのドン。
ボボ:ビースティー・ボーイズのパーカショニストを経験後、サイプレス・ヒルに加入したエリック・ボボ(父親はウィリー・ボボ)。ジャズ畑の人間だが、タイトなロックドラムを叩く。現在はライヴでもこの男がドラムを担当。
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