もしも夢がかなうなら

残り生きてせいぜい20年。30年は欲張り過ぎるしその頃の老いの孤独に耐えられる気がしない。 いつの頃からかこの人生すべて余生だと思って生きてきたので残り20年の余生をどう生きようなんて特別なことは何もない。 ただ惜しむらくは人生の折返しをとうに過ぎたこの時期ここにきてこの日本という国が外から内から侵食され滅びようとしているこのような一大事に直面するとはまったく予想外。 自らの不明を恥じるとともにさてこの危機に際して如何に為すべきかと考えあぐねること頻り。 このまま知らん顔したままただ時の過ぎるのを見送って生きるには偲びない。 20年後。 その時日本が存在しているかも分からない。 時が来れば新しく生まれてくる子供たちと入れ替わるように僕らはただ去っていくのみ。その子供たちのために僕らは何を遺していくべきだろうか？ 出来れば僕らはこうして生きこれらを君たちのために遺していくよ。と云って去っていきたい。 魂の置き土産。 少なくともそれさえあればいい。 若者の死亡原因の一位は自殺。自殺率も世界一位。こんな社会がまともであるわけがない。確実にこの社会の何かがおかしいことは間違いない。 戦後の歴史教育はとっくに見直すべき時期に来ている。占領軍のWGIPそのままに日本を貶めるための歴史教育ならしないほうがまし。それによって子供たちの心がどれほど傷つけられ歪んでいくことか。戦後の教育によって日本は内側から痛めつけられ僕らのコアとなる部分の多くはすでに壊死しているのだ。 魂の復活─子供たちの心を育てよう。 心が激しく動かされるほどに美しい瞬間。そんな瞬間が確かに存在する。僕らをただ縛りつけるためだけの様々な愚かしいルールの網目をすり抜けて。 おかしな価値観を植えつけられたおかげで僕らは真実を見る目を失っている。けれども本当はみんな知っている。大事なことは何なのか。 眠っている心が揺り動かされ大粒の涙となってその目から溢れる─そんな時。 誰もが誰かを救う力を持っている。 なのにその力を使わないのは何故？ 何のために生きているのか分からないならいつでも誰かのために生きたらいい。 夢を見てください。星がキラキラと輝き出すほどに。大きな夢を。 夢を語ってください。みんなの眠っている力を呼び起こすほどに。熱く。 そしてこのおかしな社会は自分たちの力で必ず変えていけるんだと 強く。 信じてください。