UKロックと言うと、どこか暗く内向的なイメージがあります。とくにポストロック以降は、曲もテンポもしんみり暗い。しかし1990年代前半のUKロック/ブリットポップ周辺では、爽やかで疾走感に満ちたサウンドが流行でしたね。インドアよりもアウトドア。ドライブに合う曲も多かった。UKロックに太陽の光が降り注いでいた時代と言えるでしょう。1曲目のNewOrderは、この『Regret』がヒットした93年時点ですでにかなりのベテランですが、サウンド的にとても若々しく、近年のロックの潮流のひとつであるシューゲイズへ暗示すら感じさせます。
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