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1944年にエディット・ピアフに見出され、1945年に映画デビュー。 1946年に出演した『夜の門』で、主題歌の「枯葉」を歌ってヒットさせました。 ピアフ と《愛人》モンタンとの関係は数年の間続いたそうです。 マリリン・モンローとも浮き名を流した フランスのモテ男、 そんな イヴ・モンタンの特集です。 ①『想い出のマルセイユ』(88年) 監督:ジャック・ドゥミ   出演:イヴ・モンタン | マチルダ・メイ | フランソワーズ・ファビアン 故郷マルセイユのマルセイユ・オペラ座で、彼自身の半生を描いたミュージカル“現代のモンタン”に主演するため、 ここマルセイユの地に20年ぶりに帰郷したイヴ・モンタン(イヴ・モンタン)は、過去の甘くつらい恋を振り返る…… 昔の恋人ミレーヌ(フランソワーズ・ファビアン)の娘、ミュージカル女優になる夢を持つマリオン(マチルダ・メイ)との交流、その娘は実は…… 『シェルブールの雨傘』(63年)、『ロシュフォールの恋人たち』(66年)のジャック・ドゥミとミシェル・ルグランの名コンビが久々にミュージカルを手がけた作品。 もちろん台詞のほとんどが歌になるという、あの《シェルブールの雨傘》スタイルで撮影しました。 ②『晴れた日に永遠が見える』(70年) 監督:ヴィンセント・ミネリ   出演:バーブラ・ストライサンド | イヴ・モンタン | ボブ・ニューハート デイジー・ギャンブル(バーブラ・ストライサンド)は、ニューヨークに住む明るい大学生。 医学部で行なった、マルク・シャボー博士(イヴ・モンタン)の催眠術の実験を見て 自身のタバコ中毒を催眠術で克服できないか、マルク博士に頼み込む。 マルク博士はデイジーに催眠術をかけるが、催眠術をかけられたデイジーの意識は、 18世紀のイギリスに生きたメリンダという公爵夫人に同化してしまう。 それは彼女の前世の姿だった。 その後、予知能力や、花を速く成長させるなど、デイジーの超能力が開花していく。 マルク博士は、何度もデイジーと面会し、彼女の前世であるメリンダに会ううちに、 高貴な心を持つ メリンダに恋していく。 デイジーは、博士が自分のことを想っていると感じとるが、 博士が恋しているのは、自分ではなく 前世のメリンダであることに気づく…… 明るくタバコ好きな今時の大学生と、イギリスの気高い貴婦人を、演じ分けるバーブラ・ストライサンドの可愛い魅力が爆発します! もとは1965年のブロードウェイ・ミュージカルで、 1929年のミュージカル『バークレー・スクエア』のリメイクです。 素敵なロマンティック・ミュージカルです。 (観てませんが😆 でも、《晴れた日に永遠が見える》なんて、素敵な言葉ですよね。😄 ) ③『大乱戦』(71年) 監督:ジェラール・ウーリー   出演:ルイ・ド・フュネス | イヴ・モンタン | アルベルト・デ・メンドーサ 中世のスペイン。 強欲な大臣サリュスト(ルイ・ド・フュネス)は、民衆から税金を絞り取り、私腹を肥やしていた。 しかし、王妃(カリン・シューベルト)の策略にはまり、 思わぬ形で失脚し全てを失ってしまう。 即座に復権のための策を練ったサリュストは、 王妃を貶めるべく甥のセザール伯(ガブリエレ・ティンティ)をアフリカに売り飛ばし、 ハンサムな使用人ブラーズ(イヴ・モンタン)をセザール伯に仕立て上げ、 ブラーズと王妃を不倫させようと試みる。 一方、国王の暗殺計画が、王の側近たちの間で密かに進められていた…… 音楽は、当時 人気絶頂、『愛の休日』のミッシェル・ポルナレフ。 ミッシェル・ポルナレフは、日本で1971年に発売した「シェリーに口づけ」が、歌謡曲に混じってオリコンのベストテンに入る大ヒット。 さらに1972年に発売された「愛の休日」がそれを上回る大ヒットを記録し、アマチュア時代のユーミン(荒井由実)にまで大きな影響を与えたと言います。 ④『夕なぎ』(72年) 監督:クロード・ソーテ   出演:イヴ・モンタン | ロミー・シュナイダー | サミー・フレイ 別題:『夕なぎ/セザールとロザリー』 ロザリー(ロミー・シュナイダー)は30代半ばの通訳者で、 夫と離婚後は、幼い娘カトリーヌを一人で育てていた。 ある時出会ったセザール(イヴ・モンタン)と恋に落ち、半同棲を始める。 セザールは金属解体業を営む中年男。 やや直情径行だが、陽気な彼にロザリーも魅力を感じていた。 ある日、ロザリーの母リュシー(エーファ・マリア・マイネケ)の3度目の結婚パーティーが行われ、 そこで、バンド・デシネ(フランス語圏のマンガ)作家のダヴィッド(サミー・フレー)と再会する。 ダヴィッドとロザリーはかつて恋仲だった。 動揺するロザリーだったが、たちまち昔の感じを取り戻す。 その様子をセザールは離れた席から眺めていた。 その日から、ロザリー、セザール、ダヴィッドの間で、恋と嫉妬と友情が入り混じった三角関係が始まった…… 音楽は、フィリップ・サルド。 ⑤『恋をしましょう』(60年) 監督:ジョージ・キューカー   出演:マリリン・モンロー | イヴ・モンタン | トニー・ランドール プレイボーイとして有名な億万長者のジャン=マルク・クレマン(イヴ・モンタン)は、 自分を皮肉った芝居が上演されると知り、リハーサルを覗きに行く。 舞台で歌い踊るアマンダ・デル(マリリン・モンロー)に一目惚れしたクレマンは、 彼女に近づくため「アレクサンドル・デュマ」の偽名を使い、 身元を隠して自分をモデルにした役を演じる役者のフリをすることにする…… この映画は、イヴ・モンタンとマリリン・モンローのロマンスが有名で 3番目の夫、かの大劇作家アーサー・ミラーとの仲がすでに修復不能になっていたマリリンは、彼との恋におちます。 当時、イブ・モンタンにはシモーヌ・シニョレというこれまたフランスを代表する女優である愛妻がいましたが、 マリリンの魅力の虜になった彼は、撮影中彼女の元に入り浸ります。 その事で、シモーヌ・シニョレは自殺未遂を図ります それで、映画の撮影後フランスに帰ったイブ・モンタンは 不倫関係に終止符を打つことになりました。 モテるのも、辛いね…………いっぺん言ってみたい😭 ⑥『潮騒』(74年) 監督:フィリップ・ラブロ   出演:イヴ・モンタン | キャサリン・ロス | リカルド・クッチョーラ 日本題名は『潮騒』ですが、原題『 Le Hasard et la violence 』の意味は『偶然と暴力』 全然違いますね😅 有名な心理学者ローラン・ベルマン(イブ・モンタン)は、 犯罪についての本を書くために訪れた海辺の町で、謎の男(マッシモ・デ・ロッシ)に襲われる。 ローランは、美しい女医コンスタンス・ウィーバー(キャサルン・ロス)に手当てを受ける。 再び列車で会った二人は、運命的な出逢いを感じ、恋に落ちる。 季節はずれの無人の浜辺で、夜の海に出した船の上で激しく愛を確かめ合う二人。 しかし、暴力の影は容赦なくコンスタンスに迫ってくる……。 当時『明日に向かって撃て』で人気になったキャサリン・ロスのヌードシーンが 話題を集めました。 音楽は『カリブの熱い夜』(84年)の ミシェル・コロンビエ。 ⑦『枯葉~夜の門~』(46年) 監督:マルセル・カルネ   出演:ピエール・ブラッスール | セルジュ・レジアニ | イヴ・モンタン 裏切りによって死んだ、レジスタンス仲間レイモンの死を遺族に伝えに来たジャン・ディエゴ(イヴ・モンタン)は、 当のレイモンに再会し、びっくりする。 命からがら脱出した レイモン・レキュイエ(レイモン・ビュセール)を裏切ったのは 実は、英雄扱いで先に帰還していたギー(セルジュ・レジアニ)だった。 その姉のマルー(ナタリー・ナティエ)は別れを決意した夫と共にパリに舞い戻ったところをディエゴと知りあい、 運命の相手と互いに確認するに至る。 裏切りの発覚を恐れるギーに、姉の旦那は ディエゴに対する嫉妬から、殺害をけしかけるが……。 元々マレーネ・ディートリッヒとジャン・ギャバンがキャスティングされていたのに、 最後になってディートリッヒが降りてしまい、 ジャン・ギャバンもそれに続いてしまったため、 急遽イヴ・モンタンが登板したとのこと。 この主題歌『枯葉』は、当時新人歌手イヴ・モンタンによって劇中で歌われたのがオリジナルとなったが、このバージョンは映画共々ヒットしなかった。 しかし、これに続いて当時人気があった女性シャンソン歌手ジュリエット・グレコが歌ったことで『枯葉』は世に認知されるようになり、 1940年代末から1950年代にかけ広まって、シャンソン界のスタンダード曲となったとの事。 ⑧『さよならをもう一度』(61年) 監督:アナトール・リトヴァク   出演:イングリッド・バーグマン | イヴ・モンタン | アンソニー・パーキンス フランスの作家フランソワーズ・サガンの小説『ブラームスはお好き』(Aimez-vous Brahms? )を映画化 トラック販売会社の重役ロジェ・デマレ(イヴ・モンタン)と 5年越しのつき合いの室内装飾家のポーラ・テシエ(イングリッド・バーグマン)は、なぜか未だに結婚に踏みきれないでいる。 ロジェには他にも遊び相手がいるようで気を揉むポーラだが、 互いに束縛しないという不文律が二人の間にあるため、あからさまに嫉妬を表にも出せない。 そんな時、ロジェから紹介された取引先のアメリカ人の一人息子フィリップ・ヴァン・デル・ベシュ(アンソニー・パーキンス)の若い情熱にほだされ、彼との同棲生活に入るのだが……。 音楽は『恐怖の報酬』(53年) 『悲しみよこんにちは』(57年) のジョルジュ・オーリック。 ブラームスの、交響曲第3番第3楽章(ポコ・アレグレット)の甘美なメロディが 様々にアレンジされ、各場面で効果的に使われています。
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