音楽って良いですね。😌
『英語の歌を日本語に訳す』ということ
このことについて日頃考えていることを書きます。
シェイクスピア「ハムレット」第四幕の有名な科白(セリフ)、
『To be, or not to be, it is the question 』
を、明治の文豪・坪内逍遙は
「生か死か、それが問題じゃ」と訳しました。
そのあと、木下順二、福田恆存等の訳があり、私たちが若い頃は小田島雄志の訳でした。
小田島雄志はこの有名な科白を
「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ」
と訳し、ビートルズの名曲
『Let It Be』
の日本語訳にも影響を与えたと言われます。
シェイクスピアの原作は英語で一字一句変わっていないのに、その翻訳は時代によって変わっていく。
『変わる』『変化する』、おそらく言語の深いところに変わっていこうとする何かがあるのではないでしょうか。
訳することって、最初から、未来は、意味が、その訳が変わっていく、という前提でもともと変な作業なのかもしれません。
因みに、小田島雄志、シェイクスピアの全作品を訳し、演出家・出口典雄が劇団シェイクスピア・シアターで全作品公演をしました。
私は、若い頃シェイクスピア・シアターに興味があり、東京・高円寺の喫茶店で、出口典雄氏と話をしたことがあります。50年近く前のことです。
最近の流行りは、松岡和子氏の訳のようです。
彼女もシェイクスピアの戯曲の完訳をしています。
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