こういうユーロ・クライムのサウンドトラックも
《プレイリスト》の幅として、掘っておきたい。
①『夜の刑事』(69年)
監督:ロモロ・グェッリエリ
出演:フランコ・ネロ | フロリンダ・ボルカン | アドルフォ・チェリ
なんか、《うなぎパイ》を連想させる題名だが、《夜のお菓子》では無い……刑事なのだ。
主人公の刑事は、金のためなら多少の汚い仕事も厭わない男だ。
彼はある富豪から、息子とつきあっている女を追い払って欲しい、と頼まれる。
その矢先、彼女の出演するナイトクラブの経営者が殺されるという事件が発生、
彼は一枚の写真を手がかりに捜査を開始するが……。
《褐色のタイガー》の異名を持つフロリンダ・ボルカンが出ているのが《夜》イメージをマシマシさせます。
音楽は、『青い体験』(73年)のフレッド・ボンガスト。
②『ビッグ・マグナム 77』(76年)
監督:マーティン・ハーバート (アルベルト・デ・マルチーノ)
出演:スチュアート・ホイットマン | マーティン・ランドー | ジョン・サクソン
地味だが、まあまあ有名な俳優が出ている ニセ・アメリカ映画。
工事現場で発見された女の死体に端を発する連続殺人。
事件を調べる刑事トニー・セイタは、捜査線上に浮かび上がって来た人物が死んだ自分の妹である事を知る……。
カナダの都市を舞台にして、列車まで巻き込む壮絶なカー・チェイスが売り!
音楽は、『黄金の七人』(65年)アルマンド・トロヴァヨーリ。
③『刑事マルク』(75年)
監督:ステルヴィオ・マッシ
出演:フランコ・ガスパリ | リー・J・コッブ | サラ・スペラティ
刑事マルクは巨大な麻薬密売ルートを発見!
組織からの様々な妨害工作にもかかわらず、彼らの野望を打ち砕くため、たった一人で戦いに挑む……
音楽は、『テンタクルズ』(77年)の ステルヴィオ・チプリアーニ。
④『続シンジケート』(73年)
監督:アルベルト・デ・マルチーノ
出演:マーティン・バルサム | トーマス・ミリアン | フランシスコ・ラバル
当時人気の チャールズ・ブロンソン 主演の『シンジケート』の続編ぽい売り方をしましたが、
もちろん内容の関連はないです。
アメリカ西海岸一帯に広域な犯罪シンジケートを持って君臨しているマフィア、アントニオ・マガディノ(マーティン・バルサム)には不穏な空気の兆しが見えはじめていた。
ボス・アントニオは、その養子でありゴッド・サンでもある若いトーマス(トマス・ミリアン)に期待をよせていたが、
弁護士としても将来を嘱望されている若いトーマスを、これ以上闇世界と関わらせないように、組織から抜けさせるが、
この《掟破り》のトーマスの離脱が、組織の内部抗争に火を点け、
かねてよりボスの失脚を狙う下部組織のボス、ガロファロ(フランシスコ・ラバル)は、
《マフィア》の掟を破って《足抜け》したトーマスの件をタテに凄まじい攻撃に出た……
音楽は、『怒りの荒野』(67年)のリズ・オルトラーニ。
⑤『ダーティ・チェイサー/凶悪犯死の大逃走500キロ』(74年)
監督:ステルヴィオ・マッシ
出演:トーマス・ミリアン | ガストーネ・モスキン | ステファニア・カッシーニ
白昼堂々、現金輸送車が襲われる。
かつて、銀行強盗の流れ弾で妻を殺され復讐に燃える捜査官が、
このとき使われた銃弾が妻が殺された時のものと一致することを知り、
単身、銀行強盗一味を壊滅させるため行動を起こす。
銀行強盗一味と壮絶なカーチェイス、
車対ヘリのチェイスと、捜査官は徹底的に追いつめる!
音楽は、『コンコルド』(79年)のステルヴィオ・チプリアーニ。
⑥『鉄人長官』(77年)
監督:パスクァーレ・スクイティエリ
出演:ジュリアーノ・ジェンマ | クラウディア・カルディナーレ | リク・バッタリア
1920年代初頭、シシリアに警察庁長官として赴任したモーリ(ジュリアーノ・ジェンマ)は、
マフィアの脅しに一歩も退くことなく、彼らを次々に検挙してゆく。
村を作ってたてこもる山賊の検挙には冷酷無比ともいえる手段を取り、
権力者たちに対しても怯むことなく法を行使する。
時の勢力であるファッショ党員がマフィアと癒着していることを知った彼は
それを裏付ける証拠を探すが、つながりを辿ってゆくとイタリア国家に行き着くのだった……
ジェンマが演じるチェーザレ・モーリ(1871-1942)は実在の人物。
1925年にパレルモ知事に任命されてから、匪賊やマフィアを徹底的に摘発し、
それこそ「鉄の知事」として恐れられる。
原作は、アッリーゴ・ペタッコの『Il prefetto di ferro. L'uomo di Mussolini che mise in ginocchio la mafia(鉄の知事。マフィアを跪かせたムッソリーニの男)』(1975年)で、
ペタッコは映画の脚本にも参加しています。
音楽は、《マエストロ》エンニオ・モリコーネ。
シチリアのフォーク歌手、ローザ・バリストレリの歌バージョンもあります。
⑦『フランコ・ネロ/強奪~インサイダー~』(80年)
監督:アルフレード・ジャンネッティ
出演:フランコ・ネロ | ダリラ・ディ・ラッツァーロ | カルロス・デ・カルヴァロー
昼は会計士、夜はトレーニングをして体を鍛え
会社の金庫から大金を奪う計画をしている レンツォ・ドミニチ(フランコ・ネロ)
そんな《蘇える金狼》チックな主人公。
作戦決行し、逃げる途中 社員食堂で働くステラ(ダリラ・ディ・ラッツァーロ)に見られてしまう。
また、レンツォの正体に気づいた警備員、チンピラがまとわりつき
レンツォの脱出計画は狂い始める……
愛のテーマの『ダリラのために (Per Dalila)』は、モリコーネが《ダリラ》の役にシンパシーを感じ、捧げた曲。
今回は、アクティブな曲を集めたかったので割愛😅
⑧『ローマ麻薬ルート大追跡』(77年)
監督:エンツォ・G・カステラッリ
出演:ファビオ・テスティ | デヴィッド・ヘミングス | シェリー・ブキャナン
イタリア警察が、麻薬組織を全然摘発できないのに業を煮やしたインターポールの捜査官が潜入捜査官を送り込むが、
売人になりすました若手捜査官は本物の売人と間違われて投獄されてしまう。
彼は獄中で出会った青年と共謀して脱獄を図り、麻薬組織内部に潜入し
組織が隠れ蓑にしている大手薬品会社を突き止める……
音楽は、『サスペリア』(77年)『ゾンビ』(78年)のゴブリン。
『ローマ麻薬ルート大追跡』で、検索をかけたら
[映画] ローマ麻薬ルート大追跡を映画館で上映しよう!| ドリパス
ってのが出てくるんだけど……
こんなもん、今更 映画館で上映するかぁ~い!
ちなみに、あと1ポイントで3705位にランクアップ……だって😆
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