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むー の《懐かシネマ MOVIE CHRONICLE》vol'3「アムステルダムじゃ、クォーターパウンダーの事をチーズロワイヤルって呼ぶんだ」『パルプ・フィクション』Soundtrack《本命盤》

Playlist byむー

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41
  • 2020.07.02
  • 19:55
  • 8曲
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説明文

俺が覚えている聖書の一節に この状況にピッタリのやつがある。エゼキエル書 25章 17節 だ。 「心正しき者の歩む道は、心悪しき者の よこしまな利己と暴虐に 阻まれる。 愛と善意の名の下に 暗黒の谷で 弱き者を導く者は 幸いなり。 なぜなら 彼こそは真に同胞を守り 迷い子を救う者なり。 そして我は、同胞を汚し 滅ぼさんとする 汝に 大いなる復讐と 激怒の鉄槌を下す。 我が汝に 報復をなすとき、 汝は 我こそ 主と 知るであろう」 映画『パルプ・フィクション』で 組織の殺し屋 ジュールス ( サミュエル・L・ジャクソン ) が、殺しをキメる前に言うセリフです。 批評家は この聖書の引用に《贖罪》など 神学的なテーマを見出そうとしました。 でもこれは、エゼキエル書の一部に タランティーノ監督が好きな 千葉真一主演の『ボディガード牙』(73年) の英語版の字幕に出た 言葉を混ぜたものです…… 『レザボア・ドッグス』(92年) 一本だけの新人監督の ディープなギャグでした。 悪ふざけですね😁 『パルプ・フィクション』は、1994年5月 第47回 カンヌ国際映画祭 で グランプリのパルム・ドールを獲得しました。 その後、全米で10月14日 ( 日本では 10月8日 ) に公開されると、 製作費 800万$のこの映画は、 アメリカ国内で 1億792万$ 全世界で 2億1392万$ を稼ぐ 大ヒットになりました。 第67回 アカデミー脚本賞 をクエンティン・タランティーノとロジャー・エイバリー で受賞したのを始め ゴールデン・グローブ賞など 多数の賞を獲得しました。 賞だけでなく、世界各地の映画人に影響を与え 『パルプ・フィクション』もどきの、だべって クールにドライに 拳銃をバンバン撃つ 映画を溢れさせました。 元々は、タランティーノとエイバリーが持ち寄った 三話の『ブラック・マスク』という題のオムニバス映画の企画でした。 タランティーノは三つの話を 互いにリンクさせ、ひとつの物語にする事を考え エイバリーから《八百長を拒否するボクサー》の話を買い 「ありきたりの話を ありきたりじゃない やり方で映画にするんだ」 と『パルプ・フィクション』にリライトしました。 時間軸で物語語ると ボスの金をくすねた若者を仕置に来た ヴィンセント・ヴェガ ( ジョン・トラボルタ ) とジュールスは、 金を取り戻し、生き残りの学生 マーヴィンを連れて 車に乗るが、銃の暴発でマーヴィンの頭を吹っ飛ばし 血と脳ミソで ぐしょぐしょになってしまう。 何とか友人のジミー ( クエンティン・タランティーノ )の家で 着替えさせてもらい ファミレスで休憩してると パンプキン ( ティム・ロス ) と ハニー・バニー ( アマンダ・プラマー ) のファミレス強盗に出くわす。 先程の一件で、人生の諸行無常を感じた ジュールスは 大人の貫禄で 優しく諭し 逃がしてやる。 ボスに金を戻した時、ボスのマーセルス・ウォレス ( ヴィング・レイムス )はボクサーのブッチ ( ブルース・ウィリス ) に八百長を命令していた。 ヴィンセントは、マーセルスから妻の ミア・ウォレス ( ユマ・サーマン ) の《お守》を仰せつかる。 ミアの足をマッサージしただけで、窓から突き落とされた前任者の話を聞いて ビビる ヴィンセントだが、 ツイスト大会で優勝したり、 ドラッグのオーバードーズで ひやひや したりしたが、何とか乗り切った。 ブッチは、負け試合を《勝ち》マーセルスを裏切り 逃走したが、ブッチの彼女が ブッチ家代々の 金時計を忘れてきてしまい、ブッチは 殺し屋が待ち受ける アパートに戻るハメになる。 待ち受けるヴィンセントを倒し、逃げる途中でマーセルスに見つかるが、二人とも 変態の質屋に捕まり マーセルスは《カマを掘られる》事になる。 ブッチは、逃げ出すが マーセルスを助ける為に 日本刀を持って 戻って行く…… こんな感じの話をタランティーノは、チャプターに分け、なおかつシャッフルさせた。 冒頭に パンプキンとハニー・バニーの強盗の始まりを持っていき 結末部を真ん中に持っていき、また パンプキンとハニー・バニーのエピソードで締めました。 映画脳を持ってないと、死んだ人間が生き返ったり、突然 服装が変わったりして 戸惑います。 私もそうでした😅 しかし、ビルを吹っ飛ばしたり 車が爆発しなくても エンタテインメントは成り立つ と世界の映画人に勇気を与えたのは特筆される事で、 また、 落ちぶれていたジョン・トラボルタは14万$のギャラで引き受け、見事に復活し トップスターに返り咲き バカ大作のバカ役者と思われていたブルース・ウィリスは、ギャラを度外視しても良い脚本を探す様になり、M・ナイト・シャマラン等 良質な才能の映画人達と出会う事になります。 映画の構成が自由化し、登場人物がストーリーと関係無くウンチクを語る 映画造りは、90年代の映画の重要な発明ですね。😄
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