納得してなくて、編集しました。ごめんね…
毎日、毎日…
この都会(まち)に置いてきぼりにされないようにと必死でした。
アシスタントなんて、使われている駒みたいで…。
電車の窓に反射する自分を見てると…涙が止まらなくて。
電気も着けないで、電気ストーブのオレンジを灯りを見ては…
実家の夕焼けを思い出しました。
あれから、3年…
人が多過ぎて、誰を見ても同じ顔に見えるから…
人の顔なんて、見ないように通勤している日々でした。
4年目の冬…
凄く寒い日でした。
仕事も任せて貰えることが増え、外回りをしていた時でした。
スーツ姿の男性が、高級車の後部座席のドアに手をかけ…
「宜しくお願い致します…」
と深く一礼していました。
沢山の紙袋を抱えていた私は、先を急いでいたのですが…
その「宜しくお願い致します…」
の台詞が、聞き覚えのある声と重なり、足が止まりました。
あ、◯◯君…
彼は、車を見送ると…
別の男性と早足に、反対方向に歩いて行きます。
見覚えのある、歩き方…
後ろ姿…。
「頑張ってるんだ…」
そう感じて、人ごみに見えなくなるまで見ていました。
ふるさとから出てきた頃、あなたに逢えないかと…
ずっとキョロキョロしていた私を思い出しました。
「田舎者みたいだから、止めなよ…」
と、同僚に言われ…
探すのを止め。
次第に余裕もなくなり、都会に馴染めない私…
を思い出していました。
けれど…
悲しくはありませんでした。
私も、先に進まないと…
って不思議と笑顔になりました。
振り返り…
歩き出すと…
都会のネオンの隙間をぬって、雪の華が落ちてきました。
あの日から…
雪を見ても何にも思わなくて…
むしろ、嫌いでした。
でも、私の手袋の上に落ちる雪の結晶は…
一瞬でなくなるけれど、消える前の雪の華は
ネオンの光が反射して、本当に綺麗で…。
「ありがとう…。」
あなたに逢えて…良かった。
感謝の気持ちが込み上げ…
また、歩き出しました。
早く春が来ないかな…
久しぶりに、故郷の桜が見たくなりました。
「音楽と共にあらんことを…」
from「oshiri ' s bar」
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