エミネムのリリックのすごさはサビの部分にあると思います。
メディアを通して流れる自分、そのイメージを否定しながらも、サビの部分では「他者から見られる自分こそが自分に他ならない」という逆説的な真実を語っているのです。
こうなるともうエミネムは哲学的であります。
若い時代には「本当の自分」を見つけたいとか思う事があったけれど、そんなものはないんだと思わされてます。
「自分」は他者のなかにしか存在しないから 。。
それに「うそ」も「本当」もない(ちなみに、「本当の自分」というのはモノを買わせるための宣伝文句として機能しているようです)
『おまえが俺にどんなレッテルを貼ろうと、きっとそれが俺なんだろう
もしそれが間違ったレッテルだとしたら、一体俺は何者だってことになるからな』
by エミネム
キレイ事じゃ済まないんだなぁ、って思わされる楽曲たちです。
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