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説明文

日々この世に産み出される無数の楽曲群の中で所謂ヒット曲として人々に知られるのはほんの一握りの奇跡のようなもの。その他の多くは誰の耳にも届くことなく消えていってしまう運命にある。しかしそのような陽の目を見ずに埋もれていった優れた楽曲群を発掘し光を当てることに夢中になったDJたちがいた。イングランド北部のクラブを中心にノーザンソウルの嵐のようなブームが席巻したのは1974年。主に60年代のモータウンやチェスといったレーベルで量産されまくった誰も知らないソウルの楽曲に当時の若者たちは熱狂。古くは60年代のモッズから僕たちにも馴染みのあるレアグルーヴやアシッドジャズの動きへと連なるムーヴメントとも云えます。 映画‘ノーザンソウル’はそんな1974年イングランド北部の町が舞台。学校にも家庭にも自分の居場所がないと感じる主人公がノーザンソウルと出会い仲間とともに音楽にのめり込みいつか自分もアメリカに渡って誰も知らないレコードをどっさり仕入れてフロアの連中を踊らせるんだという夢を持ち学校も辞めてDJの真似事を始める。物語に特に大きなドラマといったものはなく当時のドラッグも含めたユースカルチャーの中で生きる若者たちのちっちゃな夢やちっちゃな挫折のような日常を描いています。物語のオチに多少の物足りなさは感じつつも何処か共感を誘う主人公の佇まいやなんといっても全編に流れるこれらの音楽によって妙な充実感とともに映画館を出てきました。横浜黄金町のジャック&ベティという映画館。
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