撮影までの経緯
ショーン・コネリーが降板を宣言し、映画の撮影準備は進む中、
3代目ボンド探しが始まった。
当初、撮影側はバート・レイノルズを想定したが、製作側から英国人でないことを理由に拒否されている。
その後、ハリー・サルツマンと親しいロジャー・ムーアが迎えられた。
撮影陣は、ショーン・コネリーと比較されないよう、いろいろと工夫している。
たとえば、ショーン・コネリーのボンドはドライマティーニを注文するが、ロジャー・ムーアのボンドは氷なしのバーボンを注文している。
また、ロジャー・ムーアは、コメディー路線があるので、映画、全体として、従来のハードボイルドなボンドから、コミカル路線を出すようにしている。
コミカルな要素として、ボートチェイスの際に登場する間抜けでデブ(太っているのを強調するため、腹回りにアンパイヤーの用具をつけたらしい。)なペッパー保安官(Clifton James)も登場させている。
これは、映画の悪役などがみな黒人なので、当時の時代背景を考えて、こうした白人キャラクターもおいた様だ。
①③『007 私を愛したスパイ』
②『007 死ぬのは奴らだ』
④『007 ムーンレイカー』
⑤『007 ユア・アイズ・オンリー』
⑥『007 美しき獲物たち』
⑦『007 黄金銃を持つ男』
⑧『007 オクトパシー』
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