《アメコミ映画 Soundtrack》シリーズ第14弾!
2022年ついに、『ダークナイト ライジング』(2012年)以来 10年振り《バットマン》単独最新作の登場です!
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バットマン=ブルース・ウェインを主人公にしたワーナー製作の実写大作では、1989年に公開されたティム・バートン監督の「バットマン」から数えて10作目となる本作。
企画が始まった当初は『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』
『ジャスティス・リーグ」の流れを汲み、
ベン・アフレックの監督・主演で製作される予定でしたが、アフレックが降板。
(ベン・アフレックは、重いアルコール依存症や、自身の不倫が原因の離婚調停などによるストレスが重なり、バットマン役を降板することになりました。
だがしかし、2022年公開予定の『ザ・フラッシュ』にて復帰予定。また、マイケル・キートンも同作にて《バットマン》役を再演するとの噂……😵
マルチバースか!……恐るべし)
最終的には『猿の惑星:新世紀(ライジング)』のマット・リーブスが監督に就き、
若いバットマンの戦いを描く内容に変更され、『トワイライト』シリーズ、『TENET テネット』のロバート・パティンソンが主演に抜擢されました。
滅多に人前に姿を見せない青年ブルースは、両親を殺害された社会への復讐を誓い、
夜は黒いマスクで素顔を隠し、犯罪者を暴力でねじ伏せる”バットマン”になり、街をさまよっている。
ある日、権力者が標的になった連続殺人事件が発生。
その犯人を名乗るのは、史上最狂の知能犯リドラー。
彼は犯行の際、必ず“なぞなぞ”を残し、警察やブルースを挑発する。
いったい何のために犯行を繰り返すのか?
そして暴かれる、政府の陰謀とブルースにまつわる過去や父親の罪...。
孤高の人生を歩む彼の心の中で、何かが音を立てて壊れ始めた……。
ブルースは秘めたる嘘を暴き、人間の本性を白日のもとに晒す事が出来るのか―。
謎解きやゲームに取りつかれており、
ゴッサム・シティの権力者を標的に連続殺人事件を引き起こし、政府の陰謀とブルースにまつわる嘘を暴こうとする《リドラー》を演じるのは、
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、『スイス・アーミー・マン』のポール・ダノ。
今回の映画に登場するヴィランは、リドラーの他に
悪党も集うゴッサム・シティの人気高級ナイトクラブ、アイスバーグ・ラウンジの経営者、
太った体型に、よたよたと歩く滑稽な見た目の本名、オズワルド・チェスターフィールド・コブルポット こと《ペンギン》。
ティム・バートン監督の『バットマン リターンズ』では、ダニー・デヴィートが演じました。
今回演じるのは、コリン・ファレル。
また、セクシーな見た目の女泥棒で、
自らの目的のため、ネコのようなスーツとマスクを身に纏い、
ゴッサム・シティの権力者や悪党を狙って盗みを働く《キャットウーマン(セリーナ・カイル) 》に、
父親はミュージシャンのレニー・クラヴィッツ、
母親は女優のリサ・ボネット(『エンゼル・ハート』87年)
という《二世タレント》と言ったら失礼な活躍をみせる ゾーイ・クラヴィッツ。
ゴッサムシティのマフィア、カーマイン・ファルコンに『バートン・フィンク』(91年)のジョン・タトゥーロ。
ゲイリー・オールドマン、J・K・シモンズらが演じたゴッサム市警察の刑事 ジェームズ・ゴードンに
ダニエル・クレイグ版『007』のフィリックス・ライター役のジェフリー・ライト。
マイケル・ケイン、ジェレミー・アイアンズなど名優が演じた
ブルース・ウェインを支える執事アルフレッド・ペニーワースに、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのアンディ・サーキス。
監督にはリブート版『猿の惑星』シリーズのマット・リーヴス。
音楽は、ホームシリーズ版『スパイダーマン』のマイケル・ジアッチーノ。
アメリカでの公開は、2022年3月4日。
日本では1週間遅れの2022年3月11日に公開されます。
そんな ”DCエクステンデット・ユニバース”に含まれない独立した作品として製作された『THE BATMAN-ザ・バットマン-』。
当初は2021年のサマーシーズンの公開を予定していましたが、
新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって2021年秋へ延期されたあと、2022年3月へ再延期となっていました。
オープニング3日間の興行収入は1億3400万ドル(約158億4,861万円)。
これは2022年公開作品では、トム・ホランド主演『アンチャーテッド』の4400万ドルに約3倍の圧倒的な数字で、
コロナ禍以降では2億6000万ドルという脅威的な数字を叩き出した
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(またまたトム・ホランド主演)に次ぐ第2位となりました。
本作は、米ワーナーブラザースの映画としては、クリストファー・ノーラン他、多くの監督らが散々文句を垂れてきた
動画配信サービス「HBOマックス」との同時公開から、劇場公開のみに切り替えた第1作。
映画館業界全体にとっても、パンデミックで営業休止を繰り返した2年間を経て、ようやく正常化へ向かう一歩となりました。
この映画の上映時間は2時間56分と、歴代スーパーヒーロー映画で最長。
暴力的で暗いトーンの為、必ずしもファミリー向けとはいえないにも関わらず
映画サイト「ロッテン・トマト」で満足度85%、
実際に作品を見た観客による「シネマスコア」の評価もAマイナスという高評価を受け、多くの人が劇場に戻ってきています。
日本でも、11日より劇場上映が始まり、週末の興行収入は3億7000万円(動員約23万人)を突破し、
2022年公開の洋画としては『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に次ぐ好スタートとなっています。
今まで以上に《ダーク》なバットマン。
エンディングには次作につながるサプライズがあります。
ぜひ、御覧下さい!
《『ザ・バットマン』使用曲リスト》
“Ave Maria” performed by Tiffins Boys’ Choir
“Piano Concerto No. 5 In E Flat Major, Op. 73 ‘Emperor’ II. Adagio Un Poco Mosso” by Ludwig Van Beethoven
“Tesla” performed by Corvad
“Troop” performed by Peggy Gou
“Requiem Op. 48 7. In Paradisum (I) – Gabriel
Fauré” written by Gabriel Faure
“Dark” performed by Alesso
“Ave Maria” performed by Paul Dano
“Something in the Way” performed by Nirvana
“Frisk” performed by Patrick Topping and Kevin Saunderson
“Hot 44” performed by Baauer
“Dido’s Lament” performed by Tiffins Boys’ Choir
“Darkroom” performed by Peggy Gou
“I Have But One Heart” performed by Al Martino
“Volare (Nel Blu Dipinto Di Blu)” performed by Dean Martin
”Everything In Its Right Place” performed by RADIOHEAD
《こっそりと私見……》
世代的に《バットマン・バイアス》がかかっている為、初日の初回に観賞。
とにかく暗い……バットマンのテーマ曲も、『葬送行進曲』みたい。
登場人物に笑顔がない…ほっとするシーンがない。
若きブルース・ウェインも、ほとんど《引きこもり》状態で、ブルースが人前に現れると
「えっ!?」と言われるくらい、存在が都市伝説化してます。
やっぱり長いよね、3時間は💦(--;)
個人的に思うに、ティム・バートン版がアメコミ映画としての『バットマン』の正解を出してしまったから
以後の作品が《大喜利》となってしまっている気がする。
ジョエル・シュマッカー版は、「ティム・バートン版より漫画チックな感じを強調しました!」という感じだし。
クリストファー・ノーラン版は、「ティム・バートン版とは違って、バットマンを現実のロサンゼルスやシカゴにぶち込んでみました!」という趣だし。
今度のマット・リーブス版は、コミック色を排し、人を殺せるバットマンとして表現してみました…と、いった印象。
対決のシーンで、刃物で刺すかと思った😅
でも、面白かった事は面白かった。
もうちょっとしたら、見直してみます m(_ _)m。
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