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むー の『ラストナイト・イン・ソーホー』Soundtrack《本命盤》「時をかける‪”‬見える子ちゃん” ロンドン ウルルン滞在記」

Playlist byむー

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  • 2021.12.22
  • 23:07
  • 8曲
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『ラストナイト・イン・ソーホー』(原題: Last Night In Soho) 監督:エドガー・ライト『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)、『ベイビー・ドライバー』(2017年) 脚本:エドガー・ライト & クリスティ・ウィルソン=ケアンズ 音楽:スティーヴン・プライス『ゼロ・グラビティ』(2013年) 出演: トーマシン・マッケンジー 『オールド』(2021 年) アニャ・テイラー=ジョイ『スプリット』(2017年) マット・スミス 『モービウス』(2022年) テレンス・スタンプ 『コレクター』(1965年) ダイアナ・リグ 『女王陛下の007』(1969年) 2021年12月10日 日本公開 《ストーリー》 イギリスの田舎に住むエロイーズ・ターナー(トーマシン・マッケンジー)は、ファッションが好きで、 ロンドン・ソーホー地区のロンドン・カレッジ・オブ・ファッションに入学する事が決まっている。 しかし、彼女の祖母ペギー・ターナー(リタ・トゥシンハム)は、彼女のロンドン行きに不安を持っていて そのわけは、ファッションデザイナーだったエロイーズの母が、ロンドン滞在後、精神を病んで自殺しているから。 しかし祖母の心配もよそに、エロイーズは、60年代のロンドンに憧れていて、音楽もファッションも《60s 》好きて、ロンドンに行くのが楽しみでしょうがない。 また、エロイーズは《見える子ちゃん》で、日常 母の幽霊を見るから、《母の人生に怖さがない》のです。 しかし、学校の寮生活に馴染めず、ミス・コリンズ(ダイアナ・リグ)がオーナーの下宿に引越しをする事に。 そこで寝付くエロイーズは、夢か幻覚か…60年代のロンドンにタイムスリップしてしまう。 (『007サンダーボール作戦』の看板がかかっているから、1965年から1966年にまたがる冬と思われる) そこでエロイーズは、歌手志望の女性アレクサンドラ、愛称サンディ(アニャ・テイラー=ジョイ)と同化してしまい 彼女の人生を追体験していく…… 憧れのロンドンでの素敵な体験…… その日以来、毎晩、エロイーズはサンディになって夢の中でスウィンギングロンドンを満喫する。 (この時のワクワクしながら寝付くエロイーズは可愛いですね。) サンディは、ソーホーで顔がきくマネージャー、ジャック(マット・スミス)に取り入って《リアルト》というナイトクラブで雇われるが、 ジャックとの出会いがサンディの人生を地獄に落としていく…… また、それを体験しているエロイーズの生活も《サンディの60s》の闇に引きずられていく…… 《This and that 映画にまつわるあれやこれや》 ナタリー・ポートマンの『ブラック・スワン』(2010年)タイプの映画かと思ったら、意外とガッツリ ホラーしていました。 《60年代のジャーロ(イタリア製パルプ・マガジン)》や、《イギリス・ハマー・プロダクション製ホラー映画》のオマージュを 最新の技術と表現で、リメイクしたような感じに仕上がってます。 監督のエドガー・ライトはこう語ります。 「僕はロンドンと60年代が大好きだ。でも、ロンドンには愛憎入り交じった感情を抱いている。 残酷にも美しくもなる街だ。絶えず変化し続けてもいる。 過去数十年を美化するのは簡単なことだ。 自分が生まれてなかった時代だとしても、“活気あふれる60年代にタイムトラベルできたら最高だ”と考えても許されるかもしれない。 だけど、そこには頭から離れない疑問がある。 『でも本当に最高かな?』…特に女性の視点で見るとね。 60年代を生きた人と話すと、大興奮しながらワイルドな時代の話をしてくれるんだ。 でも、その人たちが語らない何かのかすかな気配をいつも感じる。 もし尋ねれば、彼らは『厳しい時代でもあった』と言うだろう。 だから、この映画の主眼は、バラ色の光景の裏に何があるか、いつそれが現れるかを問うことなんだ」 当時を再現する撮影については、 輸送や物資調達などの問題で、本物の“カフェ・ド・パリ”の入り口は撮影できなかったため、 代わりにロンドンの主要な通りであるヘイマーケットを占領して、そこにある映画館に店を再現しました。 『007/サンダーボール作戦』の巨大なポスターが映画館の上に事前に立てられ (数人の観客がチケットを買おうとした) 短い夏の夜の間に、エロイーズが初めて60年代と接触する劇的なシーンを、クルーは見事に撮り終えます。 「あれは手に汗握る時間だったよ」とライトは語ります。 「よくある“これ、本当に撮れるの?”って言ってしまうショットだった。 あの撮影を乗り切れたのは、カミラ・スティーヴンソン(ロケーション・マネージャー)と第一助監督のリチャード・グレイスマークのおかげだよ。 夏のロンドン中心部で、大勢の60年代のエキストラがいる撮影だ。 そして当時の車が走る道を歩いて横断する女優をステディカムで撮った。 だが、現代のバスや救急車のために一車線空けておかなきゃならなかったんだ」 劇中に流れる《60s》の曲については、 (※ タイトル自体がデイヴ・ディー・グループの歌からつけられた『ラストナイト・イン・ソーホー』) 監督とクリスティ・ウィルソン=ケアンズは、脚本を書く際に監督が集めた音楽を聴き、物語の中に関連付けていきました。 監督は、 「思いついたのはサンディの声が映画の一部になるというアイデアで、 60年代から届く彼女の危険な誘惑の声が聞こえて、アニャ(アニャ・テイラー=ジョイ)は本質的な映画の一部となったんだ。 ループするダイアローグは全て、ミキシング・コンソールを“演奏”する、ほぼザ・ビートルズの『レボリューション9』のようなやり方で使われた。 すばらしい出来だったよ。主演女優が、その映画の音楽のリード・シンガーでもあるのが僕は嬉しかった。 全てが結びついてるんだ」 と、語っています。 わたくし《ガッツリ・ホラー》と言いましたが、ファッション、ミュージックとかっこいいので、女性も抵抗なく観れる《世にも奇妙な物語》的な感じにもなっています。 2021年、最後を締めくくる必見作です。 「ホラーは ちょっと……」と言わず是非ご覧になってください。 《ミュージック・アルバム収録曲》 1. "A World Without Love" Peter & Gordon 2:41 邦題『愛なき世界」(原題:A World Without Love) ピーター&ゴードンのデビュー・シングル。 1964年発売。作詞・作曲はポール・マッカートニー(クレジットはレノン=マッカートニー)。 2. "Wishin' and Hopin'" Dusty Springfield 2:54 邦題『ウィッシン・アンド・ホーピン』 バート・バカラックとハル・デイヴィッドが作詞作曲した楽曲で、 ダスティ・スプリングフィールドが1964年にカバーしたバージョンが全米チャート6位を記録しました。 3. "Don't Throw Your Love Away" The Searchers 2:16 邦題『心がわりはやめとくれ』 日本でのカップリング曲は 『花はどこへ行ったの Where have all the flowers gone』 4. "Beat Girl" The John Barry Orchestra 1:47 邦題『狂っちゃいねえぜ / Main Title - Beat Girl』 父親の再婚に傷ついた少女が、非行グループとつき合い、次第に堕ちていく姿を描いた作品『狂っちゃいねえぜ 』(1959年)のメインタイトル。 5. "Starstruck" The Kinks 2:21 『スターズトラック』(1968年)by キンクス 6. "You're My World" Cilla Black 2:59 邦題『私の世界』by シラ・ブラック 7. "Wade in the Water (Live at Klooks Kleek)" The Graham Bond Organisation 2:47 8. "Got My Mind Set on You" James Ray 3:27 邦題『セット・オン・ユー』(英語: Got My Mind Set on You)は、 ルディ・クラークによって書かれた楽曲。 1962年にジェイムス・レイによって録音された音源が、「I've Got My Mind Set on You」というタイトルで発売されました。 おじさん達には、1987年のジョージ・ハリスン版が有名。 9. "(Love Is Like a) Heat Wave" The Who 1:58 『恋はヒート・ウェイヴ』(Heat Wave)は、マーサ&ザ・ヴァンデラスのシングルのザ・フー版カバー。 10. "Puppet on a String" Sandie Shaw 2:22 邦題『パリのあやつり人形』(全英1位)by サンディ・ショウ 原題『Puppet on a String』 この曲は、ポール・モーリア、フランク・プゥルセル、 レイモンド・ルフェーヴル、カラベリときらめくストリングス 等の イージーリスニング系も演奏しています。 11. "Land of 1000 Dances" The Walker Brothers 2:35 『ダンス天国』(1962年)、オリジナルはクリス・ケナー。 映画は、ウォーカー・ブラザーズVer。 12. "There's a Ghost in My House" R. Dean Taylor 2:23 13. "Happy House" Siouxsie and the Banshees 3:50 『ハッピー・ハウス』(1980年)by スージー・アンド・ザ・バンシーズ 14. "(There's) Always Something There to Remind Me" Sandie Shaw 2:44 邦題『恋のウェイト・リフティング』(1964年)by サンディ・ショー 15. "Eloise" Barry Ryan 5:45 『エロイーズ』by バリー・ライアン(1968年・全英2位) 16. "Anyone Who Had a Heart" Cilla Black 2:50 邦題『恋するハート』by シラ・ブラック ディオンヌ・ワーウィックのカバー曲。 1963年のセカンド・シングルで、60年代のイギリスの女性アーティストでは最大のヒットとなりました。 17. "Last Night in Soho" Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich 3:17 邦題『ソーホーの夜』(1968年)by デイヴ・ディー・グループ バンドにとって全英シングルチャートのトップ10入り(8位)をした最後の作品となりました。 18. "Neon" Steven Price 3:07 19. "Downtown (A Capella) dagger" Anya Taylor-Joy 1:19 20. "Downtown (Uptempo) dagger" Anya Taylor-Joy 3:29 邦題『恋のダウンタウン』(原題 Downtown)は、ペトゥラ・クラークの1964年のシングル。 21. "You’re My World dagger" Anya Taylor-Joy 《 IMDb によるサウンドトラックリスト》 A World Without Love Written by John Lennon and Paul McCartney Performed by Peter and Gordon Wishin' and Hopin' Written by Burt Bacharach and Hal David Performed by Dusty Springfield Don't Throw Your Love Away Written by Billy Jackson and Jimmy Wisner Performed by The Searchers Waterloo Sunset Written by Ray Davies Performed by Daryl Kellie Courtesy of Daryl Kellie Beat Girl Written by John Barry Performed by John Barry and his Orchestra Courtesy of Warner Music UK Ltd You're My World Written by Umberto Bindi, Gino Paoli, and Carl Sigman Performed by Cilla Black Got My Mind Set on You Written by Rudy Clark Performed by James Ray (Love Is Like a) Heat Wave Written by Brian Holland, Lamont Dozier and Eddie Holland Performed by The Who Land of a 1000 Dances Written by Chris Kenner Performed by The Walker Brothers There's a Ghost in My House Written by Brian Holland, Lamont Dozier and Eddie Holland Performed by R. Dean Taylor (There's) Always Something There to Remind Me Written by Burt Bacharach and Hal David Performed by Sandie Shaw Eloise Written by Paul Ryan Performed by Barry Ryan Downtown Written by Tony Hatch Performed by Anya Taylor-Joy Courtesy of GNP Crescendo Records Last Night In Soho Written by Alan Blaikley & Ken Howard Performed by Dave Dee Dozy Beaky Mick and Tich Courtesy of Universal Music Wade in the Water (Live at Klooks Kleek) (as "Wade in the Water") Traditional, arr. Baker, Bond, Bruce, Getty, Heckstall-Smith Performed by The Graham Bond Organization Bad Penny Written by Rory Gallagher Performed by Rory Gallagher Starstruck Written by Ray Davies Performed by The Kinks Happy House Written by Siouxsie Sioux and Steven Severin Performed by Siouxsie and the Banshees Anyone Who Had a Heart Written by Burt Bacharach and Hal David Performed by Cilla Black Puppet on a String Written by Bill Martin & Phil Coulter Performed by Sandie Shaw
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