“ 桜の秘密 ”
君に恋した桜の季節
温度感じる感覚は秘密
その想いは
僕の心に深く広く根をはって
簡単には倒れない秘密となる
やがて蕾は膨らんで
花の深部に蜜をたくわえた
告白したのは開花の季節
キラキラ光る小川の縁で
香り高まる夕暮れに
ただそれだけでも嬉しくて
神が宿る桜の木
古きからの言い伝え
愛と忠誠の誓いの樹は
散り際にさえ
潔さを求め再生を約束する
必ず寒さを耐え忍ぶ安心感に
夜に妖艶な変幻の花びらが一輪
君はゆっくりと首をたてに振って
これから毎年ずっとふたりで
この桜に会いに来ましょうと
桜咲く
今年もまた桜咲く
ふたりで生きることの象徴が
深く広く根をはって
辛いときこそふたり耐え忍び
深部の蜜が枯れないように
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