《リー・ヴァン・クリーフ》
《モーガン・フリーマン》
《サミュエル・L・ジャクソン》
《ウォーレン・オーツ》
《マイケル・ケイン》
《大杉漣》
《津川雅彦》
に続く(ナンバーリングは混乱してますが😅)
《バイプレイヤーズ》シリーズ第8弾!
《ロバート・ショウ》
少年時代から小説や戯曲を書き続け、その延長で演じる事に興味を示すようになる。
やがて王立演劇アカデミーに学び49年に舞台デビュー。その後ロンドンやブロードウェイに進出。
一方作家活動の方でも幾つかの小説を発表。
世界中で出版され、そのひとつは後に「戦場はどこだ!」として映画化された。
映画へは「暁の出撃」(55年)で本格デビュー。
長い下積み生活を経て「007/ロシアより愛をこめて」(63年)の《スペクターの殺し屋》ドナルド・“レッド”・グラント役で強烈な印象を残して一躍注目される。
その後「バルジ大作戦」を経て「わが命つきるとも」でアカデミー助演賞候補となり演技派の地位を獲得。
舞台でもブロードウェイで成功を納めた。
その後一時低迷するも「スティング」でカモられるギャングのボスを好演して復活。
サメ退治のプロ、クイントを演じた「JAWS/ジョーズ」はスピルバーグの巧みな演出もさることながら、彼の名演も大ヒットの要因のひとつとなっている。
以降、話題作に出演を続け、アイルランドに豪邸を構えるなど充実した日々を送っていたが78年、心臓発作により51歳という若さで急死してしまった。
結婚はメアリー・ユーアとの死別を含めて3回で子供は10人。
そのうちのひとりは「ザ・ディープ」で父の少年時代の役を演じ、もうひとりの息子、イアンはアダルト映画の音楽から最近俳優に転向した。
《選曲》
①『カリブの嵐』(76年)……
《怒濤さかまくカリブ海ー悪の要塞に怒りを燃やした海賊魂が命を賭けて激突する凄まじい海洋アクション!》
(ポスターのコピーより)
18世紀のカリブ海を舞台に、暴虐な総督(ピーター・ボイル)に立ち向かうブラニーコック号船長レッド(ロバート・ショウ)の活躍を描く。
当時、《海賊映画》は大下火 ⤵ヒットしない定番のジャンルでした。
かつての、ダグラス・フェアバンクスやエロール・フリンの大ヒット海賊映画を復活させたい……と、考える映画人はいるのですが、上手く行きません ⤵
『カットスロート・アイランド』(95年)なんていう海賊映画は、
製作費 1億ドル以上がかけられたが、その1割強ほどしか回収できない《大沈没》になりました。
《海賊映画》の大ヒットは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』まで待つ事になります。
監督:ジェームズ・ゴールドストーン
音楽:ジョン・アディソン
②『ザ・ディープ』(77年)
原作は『JAWS』のピーター・ベンチリーの小説。
ピーター・イェーツ監督
ロバート・ショウ、ジャクリーン・ビセット、ニック・ノルティらが出演。
主題歌はドナ・サマーの「Down Deep Inside」
(配信には無い、残念 ⤵とりあえずカバー曲で)
1977年の全米興行収入第7位。
フロリダ沖でスキューバ・ダイビングを楽しんでいた
新婚カップル(ニック・ノルティ、ジャクリーン・ビセット)が偶然発見したスペイン金貨。
二人は金貨の眠る沈没船を追って海底に潜るが、
その前に謎の一味が現れる。
(『愛と青春の旅だち』の教官、ルイス・ゴセット・ジュニアや、
プロレスラーのアール・メイナードもいます。)
沈没船には財宝だけでなく大量の麻薬も隠されていたのだ……
調べているうちに、地元で世捨て人のような暮らしをしている海洋のプロ、沈没船に詳しい ローマー・トリース(ロバート・ショウ)の存在に行き当たる……
『JAWS』の作家の映画化なので、『JAWS』と同じくsoundtrack を担当したジョン・ウィリアムズに依頼しようとしたが、
『ザ・ディープ』のプロデューサーの、元コロンビア映画の幹部であったピーター・グーバーが
自身のレーベル《カサブランカ・レコード》の主力 ドナ・サマーに主題歌を歌わせたい為に
歌曲に実績のある《007シリーズ》のジョン・バリーに担当させたとの事。
③『Mr. ダイヤモンド』(75年)
ロンドンの有名な宝石商であるチャールズ(ロバート・ショウ)の金庫を狙って侵入した《金庫破り》のアーチー(リチャード・ラウンドツリー)とサリー(バーバラ・シーガル)
しかしこの計画は失敗に終わる。
なぜなら、二人の行動は予め読まれていた……
チャールズはイスラエルのテル・アビブにある世界最大のダイヤモンド取引所に目をつけ、
プロの金庫破りを探していたのだ。
チャールズは、この二人を連れ、難攻不落の1000万ドル ダイヤモンド強奪作戦は、成功するのか?……
製作・監督は後に《キャノン・フィルム》を立ち上げる イスラエル出身のメナヘム・ゴーラン。
脚本はデビッド・ポールセンとメナヘム・ゴーラン
音楽は『狙撃者 (GET CARTER)』のロイ・バッド。
主題歌は、『天使のささやき』や『荒野のならず者』などのヒットで日本でもよく知られているスリー・ディグリーズです。
④『サブウェイ・パニック』(74年)
米国の作家ジョン・ゴーディが1973年に発表したベストセラーの映画化。
ニューヨークの地下鉄、ぺラム駅発123号が
ブルー(ロバート・ショウ)
グリーン(マーティン・バルサム)
グレイ(ヘクター・エリゾンド)
ブラウン(アール・ヒンドマン)
ら4人の男にジャックされ、
1時間以内に100万ドルを届けなければ、1分にひとりずつ乗客を殺すと宣言された。
地下鉄公安部のガーバー警部補(ウォルター・マッソー)は構内に警官隊を送り込みつつ、100万ドルの手配を市長に要求するが……。
70年代パニック映画が真っ盛りの頃に日本で上映。
よってこんなタイトルになりました。
犯行グループが《色》で互いを呼び合うのは、
クエンティン・タランティーノの『レザボア・ドッグス』に影響を与えました。
《くしゃみ》がポイントで、
ラストのガーバー警部補の表情は、映画史に残る名シーン。
是非、ご覧になってご確認を😁
音楽のデヴィッド・シャイアのスコアは、クライム・サスペンスらしい重厚な音作りで傑作です。
70年代のデヴィッド・シャイアは
『カンバセーション…盗聴… 』(74年)
『さらば愛しき女よ』(75年)
『ヒンデンブルグ』(75年)
『大統領の陰謀』(76年)
と、傑作揃い!
是非、御拝聴を♪♪
2009年に、『サブウェイ123 激突』
リドリー・スコット監督
デンゼル・ワシントン、ジョン・トラボルタ 主演でリメイクされました。
⑤⑧『007 ロシアより愛をこめて』(63年)
説明不要な『007』シリーズ第2弾!
オープニングの(仮)ジェームズ・ボンドの暗殺シーンは、その後のシリーズ化の《ボンド・ヴィラン》のあるべく姿を確立させました。
⑤の曲は、『踊る大捜査線』や『エヴァンゲリオン』にパクられ
AWAのプレイリストにも同様の記述をみかけます。
モンティ・ノーマンの(没)ジェームズ・ボンドのテーマを
見事なアクション・スコアに作り替えたジョン・バリーの《存在証明》たる本作品。
この作品の成功で、次回の『007 ゴールドフィンガー』から主題歌も担当させてもらい、見事 大役を全うしました。
⑥『ジョーズ』(75年)
これまた《説明不要》なスティーヴン・スピルバーグの大出世作。
ロバート・ショウが演じた《サメ捕りのプロ》のクイント役は、
リー・マーヴィンやスターリング・ヘイドンに断られた後、
『スティング』(73)でのギャングのボス役で評判を取った、ロバート・ショウに決まったとの事です。
若手のスピルバーグは、演者、スタッフにいじめられたらしく
主役のロイ・シャイダー、ロバート・ショウ 二人ともその後、スピルバーグと絡む事はありませんでした。
いゃぁ~、正しく《人生の教訓》ですね。
⑦『ナバロンの嵐』(78年)
イギリスの作家アリステア・マクリーンが1968年に発表した戦争小説。
1957年に発表された冒険小説の傑作『ナヴァロンの要塞』の続篇。
前作、1961年の『ナバロンの要塞』は、1962年の第34回アカデミー賞の特殊効果賞、
および第19回ゴールデングローブ賞の作品賞(ドラマ部門)を受賞しました。
同時に、音楽担当のディミトリー・ティオムキンは本作品において同ゴールデングローブ賞の音楽賞を受賞した名作です。
その続編だから、なんとも荷が重い仕事⤵😅
監督は『007』シリーズのガイ・ハミルトン
主演陣は
《マロリー少佐》 ロバート・ショウ
《バーンズビー中佐》 ハリソン・フォード
《ミラー曹長》 エドワード・フォックス
《レスコバー大尉(ニコライ)》 フランコ・ネロ
《マリツァ》 バーバラ・バック
《ウィーヴァー軍曹》 カール・ウェザース
《ドラザック》 リチャード・キール
と、今では豪華スター達だが、当時はまだ若手や売り出し初めの俳優ばっかでした。
第2次世界大戦中、かつてナバロンの要塞を爆破したイギリス軍将校マロリー(ロバート・ショー)とミラー(エドワード・フォックス)に新たな命令が下る。
それはユーゴスラビアの二重スパイ・レスコヴァー(フランコ・ネロ)の暗殺と、ドイツ軍の重要な進撃路ネレトヴァ橋の爆破であった……
名作『ナバロンの要塞』の後日譚ともいえる英雄たちの活躍を描いた戦争アクション映画。
音楽は、1950年代後半から映画音楽を手がけ、『空軍大戦略』、『荒鷲の要塞』、『ナバロンの嵐』など戦争映画の音楽を多く手がけたロン・グッドウィン。
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