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説明文

2人で好きなことして、したいことをして、ベッドに入って寝たら1人で目が覚めていた。腕をすり抜けてベッドを降りて外を見ると夜明けのホテルは水滴の中に浸っていた。雨は淡く空をグレーに染め上げ、まるで物悲しさの中に独り立って濡れているかのような気分になった。何となくその場から離れたくなり、飲みかけのグラスに入ったワインを飲んで、静かに部屋から出てロビーに向かった。広いロビーは夜明けなのに外より暗く誰もいなかった。疲れた気分で1人用のソファに座り、その場に溶け込むように目をつぶると、何かの気配を感じて目を開けた。いつの間にか前のソファに男が座っていた。目が合うと男は指三本を突きだして何かを待っていた。ソファから離れ歩き出すと、その男は付いて来た。そして、抱えるように男は自分の部屋に導いていった。
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