世界三大マイケルの1人。
ちなみに内訳は、
マイケル・ジャクソン
マイケル・ダグラス
マイケル富岡
で、マイケル・スリー!
カーク・ダグラスの息子として、役者の傍らプロデューサー業でも 力を発揮し
『カッコーの巣の上で』(75年) 、『チャイナ・シンドローム』(79年)
など、映画史に残る作品を送り出した才人。
役者としてのブレイクは、1984年のインディ・ジョーンズ タイプの冒険家 ジャック・コルトン役を演じた『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』。
そして、1987年の『危険な情事』『ウォール街』で、名実ともに大スターになりました。
日本人にも、『ブラック・レイン』(89年)で 高倉健、松田優作、若山富三郎 など、日本人俳優と共演した事で馴染みのあるスターですね。
① 『サウンド・オブ・サイレンス』(01年)……
精神科医のネイサン ( マイケル・ダグラス )は、一人娘を誘拐され、誘拐犯から、ある多重人格の少女 ( ブリタニー・マーフィー ) から番号を聞き出すように要求される。
それには、10年前の銀行強盗の秘密が隠されていた…
起承転結を心得た作りの佳作ですね。
ブリタニー・マーフィーは、2009年に32歳の若さでお亡くなりになってます。
日本との関連で言えば、西田敏行と『ラーメンガール』(08年)で共演しています。
② 『ナイルの宝石』(85年) & ④ 『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷 』(84年)……
『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』のキャストは
《ヒロイン》は、『白いドレスの女』(81年) のキャスリン・ターナー
《ヒーロー》役はマイケル・ダグラス
《コメディリリーフ》はダニー・デヴィート。
監督のロバート・ゼメキスは、次作に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85年)が控える、大出世前の1作。
ちなみに、ゼメキス監督とは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズなど、コンビを組み続ける事になる、音楽のアラン・シルベストリにとっても、この映画が出世作でもあります。
マイケル・ダグラス、ロバート・ゼメキス、アラン・シルベストリ と、彼らにとって 大きく翔く 作品だったんですね。
続編の『ナイルの宝石』は、役者陣は同じですが、監督は スティーヴン・キングの『クジョー』
の監督もした ルイス・ティーグ。
2作とも大ヒットしました。
また、ビリー・オーシャンの歌った『ゲット・タフ~ナイルの宝石のテーマ』は全米2位、全英1位の大ヒット曲です。
(ちなみに『ロマンシング・ストーン』の同名主題歌を歌ったのは、エディ・グラント。全米 26 位の中ヒット。AWAにはカバー曲しかありません ⤵︎)
映画の成功に、ノリのいい主題歌は欠かせませんね。
③ 『氷の微笑』(92年)……
オークションにかけられたジョー・エスタハスの脚本に、当時 映画史上最高額の300万$が付けられ、カロルコ・ピクチャーズが落札した話題の作品。
監督は、オランダの《鬼才》ポール・ヴァーホーヴェン。
話題の脚本だった為、内容が漏れ、《バイセクシャルの犯罪者》で同性愛運動家から抗議が、
また マイケル・ダグラスの彼女 ( ジーン・トリプルホーン ) との、レイプ紛いのシーンには、フェミニストの運動家から抗議が...
この事で、差別主義者の映画と、マスコミを使って煽られたりしました。
それらの団体との交渉は決裂し、撮影の邪魔をされましたが、裁判所からの撮影許可を勝ち取り、抗議団体を排除しました。
ヴァーホーヴェンは『トータル・リコール』でシュワちゃんの妻を演じていた ブレイク前のシャロン・ストーンを《危険な女》の女流作家 キャサリン・トラメル役に抜擢。
問題ありの刑事役という共感を呼ばないキャラのマイケル・ダグラスは、作品にも、監督にも、エンディングにも不満を持ちます。
暴力的で、モラルの無い刑事の主人公と「最後に笑うのは悪だ」に同意出来なかったのです。
余りにも やりすぎなキャサリン・トラメルのキャラクターと、共感を呼ばない登場人物のおかげで、
ラストに明らかに犯人を示すシーンがあっても、観客は「まだ、何かあるのではないか…」と、思ってしまいます。
有名なシャロン・ストーンのノーパンで、脚を組みかえるシーンは、
「エンターテインメント・ウィークリー」誌が選ぶ「ハリウッド史に残る名シーン 50 」に選ばれました。
これで シャロン・ストーン は、ハリウッドのセックス・シンボルとなり、億単位のギャラを手にするようになりました。
ちなみに、そのシーンは脚本に無く、監督のアイデアだそうです。
300万$の脚本も、形無しですね。
⑤ 『ダイヤル M 』(98年)……
アルフレッド・ヒッチコック監督の『ダイヤル M を廻せ!』(54年)のリメイク。
破産寸前の会社経営者 スティーヴン ( マイケル・ダグラス )は、
実家が資産家の妻 ( グウィネス・パルトロウ ) を、彼女の不倫相手 ( ヴィゴ・モーテンセン )を脅し 殺害させ、
財産を奪おうと計画するが…...
ヒッチコックに挑戦したのは、アンドリュー・ディヴィス監督。
個人的にはオリジナルより好き。
90年代は忙しく映画はほとんど観れなかったが、後にワーナーの低価格 DVD で観賞。
やっぱ、大手の配給する映画は面白ぇな...と改めて思いました。
⑥ 『ウォール街』(87年)……
『ラスト・エンペラー』(87年)が席巻した 第60回アカデミー賞で、
マイケル・ダグラスが主演男優賞を獲得したのが、この『ウォール街』のゴードン・ゲッコー役でした。
映画公開後、ゲッコーに憧れて投資家になる若者が増えたとの事。それだけ魅力がある演技だった。
監督のオリバー・ストーンはゲッコーと逆の立場で、過剰な資本主義による倫理観の崩壊を懸念している為、ゲッコー・フォロワーについて大変遺憾だと述べてます。
冷酷な投資家 ゴードン・ゲッコー と、野心家の若手営業マン ( チャーリー・シーン ) の、企業買収をめぐる 信頼と裏切りを描く金融サスペンス。
チャーリー・シーンは当時 人気絶頂。
『プラトーン』(86年) 、 『メジャーリーグ』(89年) などの大ヒット作品に主演したことから、
ハリウッドの中心となるはずの若手俳優だったが、
暴力、アルコール依存症などからくるトラブルが絶えず
《ハリウッド・マダム》元締 ハイディ・フライスの顧客リストに載っていたのがばれ、
オマケに HIV に感染してる始末……
2016年には破産状態である事を告白……
ジェットコースターな人生ですね。
ちなみに『ウォール街』は、父親のチャーリー・シーンとの共演作。役柄でも 親子 を演じてます。
⑦ 『ザ・センチネル / 陰謀の星条旗 』(06年)……
伝説的シークレットサービス ( SS ) ピート・ギャリソン ( マイケル・ダグラス ) は、
タレコミ屋から SS の絡んだ大統領暗殺計画に立ち向かおうとするが、
元来の女癖の悪さが災いし、自身が追い詰められていく……
観てないけど、ケビン・コスナー主演の『追いつめられて』(87年)タイプの映画みたい。
共演は、
《ジャック・バウアー》ことキーファー・サザーランド
《『ネバー・セイ・ネバー・アゲイン』のボンドガール》キム・ベイシンガー。
⑧ 『危険な情事』(87年)……
既婚者の弁護士のダン ( マイケル・ダグラス )は、パーティで アレックス ( グレン・クローズ ) と知り合い コー〇ンをかましてしまう。
「昨日、えがったなぁ~」
なんて思っていると、そいつが彼女面して俺に迫ってくるじゃねぇか!マジか!まどか マギカ!
と、全米を恐怖に陥れた エイドリアンライン監督の大ヒット作!
プロットはクリント・イーストウッドの『恐怖のメロディ』(71年) 同じだが、
「良くあること」具合が今風過ぎ 😅
余りにも大ヒットしたので、当時よく バラエティ番組のコントにもなりました。
また、没になったエンディング・バージョンも、日本で劇場公開されてます。
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