▼ヴァイオリンは数ある楽器のなかでも、最も難しい楽器とされる。左手で4本の弦を押さえ、右手で弓を持ち、それらを自由自在に操るには・・・
▼最低でも、幼少からレッスンと音楽に触れられる裕福な家庭環境が必要だし、いくら練習しても飽きないという意味での本人の才能がなければ続かないし、絶対的な教師との出会いがなければ次のステップに進むこともない。かような厳しい条件をクリアしてかつ、抜きん出た実力とスター性を得た者だけが真の『名演奏家』になれるのだ。
▼そうした者たちにとって、ここにある”超絶技巧”と呼ばれる曲を演奏すること自体は大したことではない。聴衆に何かを残せるかどうか。ここに、演奏家は人生を捧げるのだ。
…もっと見る