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マーロン・ブランド演じる中年男性が、 マリア・シュナイダー演じる若い女性をレイプするシーンが物議を醸し、 上映禁止になった国もあった映画『ラストタンゴ・イン・パリ』。 ベルナルド・ベルトルッチ監督が2013年にこの映画について語ったインタビュービデオが公開され、 衝撃の事実が明らかになった。 ベルトルッチは 「撮影現場でブラントと朝食をとっているとき、バゲットとバターがあった。お互いに何も言わなかったが、何を思いついたのかはわかった」 「ある意味、マリアに対してひどいことをしてしまったのだろう。彼女には事前に何も話していなかったから」 と、バターを使ってレイプシーンを撮ることをマリアに知らせなかったことを告白。 彼女の合意を得ずに撮影された本物のレイプだったことを認めた。 このニュースにハリウッドの俳優たちから怒りの声が!  ジェシカ・チャスティン(『ゼロ・ダーク・サーティ』)は 「この映画を愛するすべての人たちへ。あなたは48歳の男によって19歳の女の子がレイプされる映画を見ているのよ。監督は彼女に計画的に暴力を振るった。気分が悪くなりそう」 とツイート。 この作品を撮影後、心を病み、 その後自殺も図ったこともあるマリア。 レナ・ダナムは精神病院に自ら入ったマリアと恋人の写真をインスタグラムにアップし 「R.I.P. アートがあなたを解放するものではなく、痛みになってしまったことを本当に気の毒に思う」 と2011年に亡くなったマリアに追悼の気持ちを表明。 怒りの声は男優からも。 クリス・エヴァンス(『キャプテン・アメリカ』)は 「この映画をもう二度と見られない。ベルトルッチもブランドもこれまでのようには見ることができない。不愉快なんてものではない。怒りを感じる」 とツイート。 ベルトルッチ監督はインタビューで 「後悔してはいないが、罪悪感はある」 「女優としてではなく、マリアの女の子としての反応、彼女の屈辱を撮りたかった」 とも。 この監督の姿勢、そして作品そのものへの評価について論議が続くのは間違いなさそう。 2016年12月5日 ELLE より抜粋 映画って罪深い…… 《選曲》 ①問題の『ラストタンゴ・イン・パリ』(72年) ②『1900年』(76年) ③『ラストエンペラー』(87年) ④『暗殺の森』(70年) ⑤『ある愚か者の悲劇』(81年) ⑥『シェルタリング・スカイ』(90年) ⑦『ベルトリッチの分身』(68年) ⑧『リトル・ブッダ』(93年)
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