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むー の《アメコミ映画 Soundtrack シリーズ Vol'9》「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」『ジョーカー』Soundtrack《本命盤》

Playlist byむー

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27
  • 2019.10.12
  • 25:16
  • 8曲
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説明文

第76回 ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞受賞! 1939年 ディテクティブ・コミック ( DCコミック ) で生まれた『バットマン』は 1940年 にソロ・シリーズになり、その第1話に印象的なヴィランを登場させます。 《ジョーカー》です。 《ジョーカー》のモデルは 1928年の映画、パウル・レニ監督、ヴィクトル・ユゴー原作『笑う男』の主人公グゥインプレイ役の コンラート・ファイト からインスピレーションを受けています。 バットマン 最大の敵《ジョーカー》は、工場の化学薬品の溶液に落ち 真っ白な皮膚、緑の髪の毛、裂けた口は 何時も笑っているような そんな容貌に変わってしまいます。 1989年の『バットマン』のジャック・ニコルソン演じる《ジョーカー》は、この設定を踏襲したものでした。 当時は、原作の雰囲気を活かした《ダーク》な『バットマン』と言われましたが 再び《ジョーカー》が登場する 2008年『ダークナイト』はロケ地にシカゴを選び 現実の犯罪都市に バットマンがいたら…、 ジョーカーがいたら… と、リアルな設定にこだわり 1989年版のダークさも 「今思えば、ティム・バートン版もファンタジー映画だったよね」 と、してしまうリアルさ を表現しました。 そして 2019年、それらを吹き飛ばしてしまう《ジョーカー》映画が誕生しました。 トッド・フィリップス監督、ホアキン・フェニックス主演の『ジョーカー』です。 今度の《ジョーカー》はアーサー・フレックという《障害》を抱えた男です。 病弱な母と二人暮し、《ピエロ》の派遣の仕事で 生計を立ててます。 荒れた街《ゴッサム》では、街角に立つピエロの仕事も 不良少年達の攻撃を受け、宣伝用の看板を壊され その弁償もさせられます。 アーサーには 脳の損傷による障害があり 緊張すると 笑ってしまい、肝心なとこで 失敗や、誤解を生んでしまいます。 不良少年に襲われた事で 同僚のランドルから《拳銃》を渡され、それを営業先の小児病棟の仕事に持って行ってしまい 仕事をクビになってしまいます。 彼の住む《ゴッサムシティ》は機能不全を起こしかけています…… 衛生局はストライキを敢行し、街にはゴミが溢れています。 政治は腐敗し、市の福祉予算も削られます。 アーサーも この《波》を受け、社会保障を打ち切られ 薬も買えなくなります。 失意のうちに 地下鉄に乗るアーサーは、女性にちょっかいを出している、サラリーマン3人組に出会います。 高級そうなスーツを着る3人は、後に トーマス・ウェイン の会社のエリートとわかります。 突然笑い出すアーサーに、3人組は暴行を加えます……スティーヴン・ソンドハイムが作詞作曲した『悲しみのクラウン』を口ずさみながら…… この場面は『時計じかけのオレンジ』のオマージュですね。 アーサーは懐から拳銃を出し、3人を射殺します…… 初めての殺人は、不況に包まれるゴッサムでは《上級国民》に制裁を加えた《ヴィジランテ》として 一部市民からもてはやされます。 アーサーが 初めて認められた瞬間です。 「善悪は主観で決めている」 「だって 僕が舗道で死んでいても 踏みつけるだろう?」 アーサーの中で 何かが変わっていきます。いゃ、より本質的になっていく…と言うべきか… これ以上はネタバレになるので、是非ご覧ください。 危険な映画です… 『ウォリアーズ』や『マトリックス』などと同じように 影響殺人が起きてしまう映画です。 その位、アーサーの居た堪れなさは 現代人 誰もが感じる《居た堪れない》現実です。 対人コミュニケーションの難しさ 老後に伴う社会保障の問題 人に気を使えない《ミーイズム》 いくら働いても潤わない《ブラック企業・ブラック業種》 誰もが《アーサー》になりえる為《ジョーカー》になるアーサーへの共感を強く感じます。 皆さんの《目》でご確認ください。 PS.......映画のオマージュも数多く散りばめられ 親との暮らしは、『エクソシスト』のカラス神父の暮らしのイメージに近いと感じました。 《ジョーカー》になったアーサーが 階段で踊る《階段》は、『エクソシスト』のカラス神父が落ちる階段の様でした。 トーマス・ウェイン等《上級国民》が チャップリンの 資本主義社会の矛盾、貧富の問題を描いた『モダンタイムス』を観ているのは 皮肉なシーン😅 映画は DC映画の欠片も無く ソールバス デザインのワーナーマークから 始まるように、70年代のムードが溢れてます。 映画の舞台は 1980年初頭位です。 指摘ある『タクシードライバー』『キング・オブ・コメディ』も思わせるシーン、キャラクターもあります。 ロバート・デ・ニーロも出ているし…… 書き足りないけど……2019年 必見の映画です!
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