むー の《HISTORY OF 懐かテレビ・バラエティー》Vol'３『オレたちひょうきん族』

フジテレビ系列で、1981年5月16日～1989年10月14日まで 毎週土曜日20:00 - 20:54に放送されていた人気バラエティー『オレたちひょうきん族』。 1981年5月16日から７回までは特番として、 1981年10月10日からレギュラー放送に。 その火付け役は、1980年4月1日から始まったフジテレビ系列『火曜ワイドスペシャル THE MANZAI』。 第１回出演者は、 ツービート（ビートたけし、ビートきよし） 紳助竜介（島田紳助・松本竜介） B&B（島田洋七、島田洋八） やすしきよし（横山やすし・西川きよし ） ザ・ぼんち （ぼんちおさむ、まさと） 星セント・ルイス 中田カウス・ボタン 当時、売り出し中の《フロントランナー》は《B&B》と《星セントルイス》。 特に《B&B》は、日本テレビ『お笑いスター誕生!!』（1980年4月12日～1986年9月27日）で10週勝ち抜き初代チャンピオン。 （コロッケや、とんねるず、おぼんこぼん も、この番組から） また、『笑っていいとも』の前身番組『笑ってる場合ですよ!』（1980年10月1日～1982年10月1日）では、総合司会と、大人気！ まさに《飛ぶ鳥を落とす》MANZAI ブームの立役者達で、フジテレビ・ゴールデンに乗り出したのが『オレたちひょうきん族』です。 （ B&B については後述） メンバーは、ほぼ『THE MANZAI』の芸人たち。 当時、土曜日の8時といえば、ＴＢＳの看板高視聴率番組『8時だョ!全員集合』。 （1969年10月4日から1971年3月27日、 および同年10月2日から1985年9月28日まで2期にわたってTBS系列で毎週土曜日20:00 - 20:54 に放送） ザ・ドリフターズのこの番組は、番組全体の平均視聴率は27.3%！ 最高視聴率は1973年4月7日放送の50.5%‼️ まさしく《お化け番組》！ この《お化け番組》の牙城に、若者の《MANZAI》人気を背景に『オレたちひょうきん族』が切り込んでいきます！ 特番時代の初回視聴率は9.5%。 その後も8～10%前後と当初は全く相手になりませんでしたが、 第7回目の放送で13.4%を記録し、同年10月にレギュラー番組へと昇格。 その後、1984年度の年間平均視聴率で19.5％を記録し、 『8時だョ!全員集合』の年間平均視聴率18.2％を抜いてからは常時20％以上の視聴率を記録するようになり、 1985~1987年頃までは「ひょうきん族」の独走状態が続き、ついに『8時だョ!全員集合』に勝利しました！ レギュラー出演者は、 ビートたけし（ツービート） 明石家さんま 島田紳助（紳助・竜介） 片岡鶴太郎 山田邦子 西川のりお（のりお・よしお） おさむ（ザ・ぼんち） ウガンダ（ビジーフォー） 太平サブロー・シロー ヒップアップ（島崎俊郎、川上泰生、小林進） コント赤信号（渡辺正行、石井章雄 = 現・ラサール石井、小宮孝泰） などなど。 《MANZAI》ブームの覇者 B&Bは、裏の日本テレビ『爆笑ヒット大進撃!!』で、レギュラーを持っており、 ひょうきん族への参加は半年遅れ、たけしと明石家さんまがメインで洋七は完全に脇に回る事になります。 あれだけ大人気だった B&B が、次第に後ろに下がって行ったのは 《MANZAI》ブームには乗ったけど、《ひょうきん族》ブームには乗り遅れた……と、言えるかもしれません。 その『THE MANZAI』では、《フロントランナー》では無かったビートたけし がメインで出演し、 後の《大御所》北野武になりました。 「タケちゃんマン」 「ひょうきんベストテン」 「ひょうきんプロレスアワー」 鶴太郎の、オデン芸、マッチ 山田邦子のひょうきん絵描き歌 …… など、週末の夜を楽しませてくれました。 途中、1986年 ビートたけしの《フライデー襲撃事件》をはさみ、 《盛者必衰》1988年頃には視聴率が一桁台になる回が多くなり 1989年10月14日に、最終回スペシャルを放送し、特番時代から通算8年5ヶ月の歴史に幕を下ろしました。 しかし、このフジテレビの《土８》は、 『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』 『めちゃ×2イケてるッ!』に受け継がれ、 2021年10月現在『新しいカギ』が《志を受け継いで》放送されています。 《土８》とは、ザ・ドリフターズという《大きな山》を切り崩した《挑戦の証》なのです。 《『オレたちひょうきん族』歴代エンディング・テーマ》 『星に願いを』 1981年5月16日 『決定!土曜特集 - 』第1回のエンディングテーマ ①『DOWN TOWN』by EPO 1981年5月30日 - 1982年9月 ②『土曜の夜はパラダイス』by EPO 1982年10月 - 1983年2月 ☆『グラマー・ボーイ』by 麻香ヨーコ 1983年3月 （ED放送の前年1982にシングルレコードで発売された曲で、 当番組のエンディング用に用意された曲ではない。 歌詞に「土曜」のキーワードは入っておらず、4回しか使用されなかった。 2020年現在までCD化されたことはない。） ③『パレード』by 山下達郎 1983年4月 - 1983年11月 （1982年に再リリースされたシュガー・ベイブ の「DOWN TOWN」のカップリング曲。） ④『涙のクラウン』by EPO 1983年12月 - 1984年9月 ☆『DOWN TOWN（ニューレコーディングバージョン）』 1984年10月 - 1985年9月 （1989年10月14日 1984年10月放送用にテレビスタジオで収録されたアレンジバージョン。 当初は演奏シーンともにエンディングに流れた。 そのためこの演奏形態でのDOWN TOWNはEPOのレコードおよびCDには収録されておらず、 当番組のエンディング映像以外での視聴は困難である。 最終回のエンディングでは、提供紹介時も含めて、ほぼフルコーラス使用された。） ⑤『土曜日の恋人』 1985年10月 - 1986年9月 歌：山下達郎 作詞：山下達郎 作曲：山下達郎 降り出した雨と 動き出す 街の灯 立ち止まる君に ようこそ! 土曜日の夜は 始まったばかり まるで僕達の愛の様な ざわめき 微笑んだ君は やわらかい宝石 見つめる僕は さみしがりやの ゆれるアンブレラさ ネオン色のレインコート 走り抜けてく ごらん 永遠の夢が ほら 開いた It's just come for you and me oh girl Saturday night oh girl Saturday night oh girl Saturday night..... tonight…… ⑥『土曜日は大キライ』by 松任谷由実 1986年10月 - 1987年9月 歌：松任谷由実 作詞：松任谷由実 作曲：松任谷由実 さっきまで泣いていた瞳に 映る街はプリズム 少しほっといて欲しかったのに 誘いの電話にのせられて はずむ 心 土曜日は大キライ 次の恋を予感させるから あっ そこの店はダメ 今日あたり 前の彼が来るわ ちょっと目立たずに 角をすりぬけ 流行のビートにのみ込まれる みんな出会う 土曜日は大キライ 恋の傷を笑いとばすから 空車の渋滞 夜明けはもうすぐ 踊るライト 土曜日は大キライ 次の恋を予感させるから さっきまで泣いていた私を うかれさせる土曜日 だからキライ ⑦『SATURDAY NIGHT ZOMBIES 』by 松任谷由実 1987年10月 - 1988年9月 歌：松任谷由実 作詞：松任谷由実 作曲：松任谷由実 紅いマニキュア 滴るくちびる うなじ抱いて Dance Dance Dance 今が Chance Chance Chance かぶりついたら とろけるように あなたも仲間よ ぬけられない FANDANGO 夜ごと Touch-and-Go 疼いてさまよう 留守番電話には SATURDAY NIGHT 墓場へ行って来ると残し おいでよパーティーへ 死人も生きかえる SATURDAY NIGHT 永遠の命わけてあげる めくるめく ZOMBIE'S NIGHT 満員電車 汚れたワイシャツ あれは夢よ Dance Dance Dance 今が Romance Chance Chance 本当のあなたよ BMW の掃木で SATURDAY NIGHT 街の空飛び ドアを蹴って おいでよパーティーへ 狼 になっても SATURDAY NIGHT 驚く人は誰もいない 盛り上がれ ZOMBIE'S NIGHT SATURDAY NIGHT 死人も生きかえる SATURDAY NIGHT 永遠の命わけてあげる めくるめく ZOMBIE'S NIGHT 留守番電話には SATURDAY NIGHT 墓場へ行って来ると残し おいでよパーティーへ 死人も生きかえる SATURDAY NIGHT 永遠の命わけてあげる めくるめく ZOMBIE'S NIGHT ⑧『恋はNo-return』by 松任谷由実 1988年10月 - 1989年9月 歌：松任谷由実 作詞：松任谷由実 作曲：松任谷由実 思いきりひっぱたいたのは 柄になくこわかったからよ Love Affairでいいなら他のひとにして 今なら3日だけ泣いて忘れられる まだ早いわ 待って 欲しい恋は No-return あなたとならもっと 高く熱く Fire burns 走りだせば きっと 止まれないわNo-return 天国の前にハートを見せて 三日月が綺麗だったけど おこしましょ リクライニングシート くちびるが重なる直前わかった イカシた車でもこの愛は釣れない まだ早いわ 待って 欲しい恋は No-return あなたとならもっと 高く熱く Fire burns 走りだせば きっと 止まらないわNo-return 情熱に罪はないんだけど Woo 確かめて 踏み出して 大事な Just one light KISS Just one light KISS Just one light KISS まだ早いわ 待って 欲しい恋は No-return あなたとならもっと 高く熱く Fire burns 走りだせば きっと 止まれないわNo-return 天国の前にハートを見せて まだ早いわ 待って 欲しい恋は No-return あなたとならもっと 高く熱く Fire burns 走りだせば きっと 止まらないわNo-return 情熱に罪はないんだけど ☆『卒業写真』 1989年10月7日 最終回直前スペシャルのエンディングテーマ