抜け出した21gの逝く末は芒洋
感知不可なる境界線の向こう側
昼と夜の境ほどの曖昧さもなく
もう戻ってこれないの恐怖
もう戻ってはこないの潔さ
下された決断の末のその命
何に捧げられるべきものか
その永遠の謎解きの意味するものは
僕らはその祭壇に花束を飾り続ける
頑是ないこの生の意味を問いかけながら
百年の記憶にも堪えない生の孤独
流転のままに譲り受け譲り渡す命の襷
潔し
僕らを見守る遠き父祖らの目
存在はしないまったき個人というものは
問う─
それほどに棲みづらいものかこの世は
僕らが立つこの唯一の舞台は
誓う─
やがては訪れる定めの日まで
僕らはただ生きるのだ
より良きものは何かと探り続けながら
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