夢うつつか、嘘か、幻か 君の中で僕は生きていたい 冬の匂いがした 地方都市君と2人 数秒前のあなたの声は いつまで思い出せないでいた 忘れてただけ 忘れてただけ 怯えていたから 忘れてただけ 還る場所が口を開けてるよ どうか僕の胸を抉りぬいて 2度と痛みを忘れないように 深く深く突き刺したその手は 優しくて あなたの血肉で蓋をして 傷だらけの夢汚れないように 藍を纏う正しい羊の死を 見守っていただけだ 夢うつつか、嘘か、幻か 君の中で僕は生きていた 膝を抱えたまま 夏の瀬に花が枯れた 誰かの舌打ちが響いた午後 閉ざした耳と肺と涙 壊してください 隠してください 割れた月影に濁る水面に 沈めてください 閉ざしてください そこであなたと生きてたいよ! 閉ざした目を両手でこじ開けて 死屍を踏みつけて明日へ歩いた 欠けた腕で抱き寄せてキスをした 血の味がする 「忘れないでね。」 夢うつつか嘘か幻か 日常が今 海へと還る 少女の建てた砂の城が波に 消えた 僕の胸を貫く悲しみで 誰かが前を見られますように 今日か明日に滅ぶと言のなら 抱き合うよ どこたかで誰かが撃たれても 指を絡めて接吻けをして 幸せだねって信じて疑わない 信じて疑わない 「私の声が聞こえたら、 また私の目を思い出して。 髪の色や肌の色だけじゃ 足りないけど。 君の手の温もりなら、 私の手に少し残っていて。 救われたんだこの世界ごと、愛が、 愛は、消えないから。」