目が覚めた 外はもう薄暗く チャイムが鳴る 夢を見て胸が痛くなって 草原の夜を思い出した 灰色のいびつで奇妙な雲の姿 誰もいない森のそばのベンチに 座って星の話をしたね どこまでも歩いて行けるような そんな気がしていた草原の夜 セミの死骸 草のにおい 川の音 犬の声 うす暗い月の光の下で やわらかな風が僕らをつつむ あぁ 夜空の果て 終わりなんて見えない そんな気がしていた草原の夜 そして二人はいつの間にか 手を繋いで空に消えた きっと 夜の美しい星空になったのだろう あの空や あの雲や 草原は 永遠に 輝いたまま 目が覚めた 外はもう薄暗く チャイムが鳴る