Funeral Fanfare

歌詞

繰り返す悲劇の向こうに 確かに見えたはずなのに こうしてまた一人立っている 舞台の上で踊る 私は今　ここにいて あなたは今　どこにいる？ 置き去りの夢の中響いた 葬送の序奏 鈍色の記憶を抱きしめて こぼれ落ちていく かき集める手に血がにじんで 気付かず　幕が上がってゆく 私はまだ　ここにいて あなたはもう　見えなくて 愚かなドールさえ　照らされて 妄想の口上 「ようこそ」 「これより目にかかるは 稀代の道化師のレクイエム」 「お客様」 「いずれも最期の幕が下りるまで 目を離さぬように」 「ね」 いつでも終わりはささやかなもの 振り返れば懐かしいもの たとえば去りし日を想って 目を閉じるのもいい 私はまだ　覚えていて あなたのこと　感じている いつか確かに見つけたはずの 虚構の城 「拍手を」 「亡骸を抱いてプリマドナいま 歌い始めます」 「もうすぐ」 「夜が更けて明らかとなる ショーの行方を見届ける」 「の」 いつかと同じ風景 ひとりずつ消えてゆく これは死と踊る私たちの 生きてきたその証 「夢の中何度でも繰り返す愚かな 幻想」 「さよなら」 「いつかまたどこかで会えるのなら 棺を並べよう」 「ようこそ」 「これより目にかかるは 稀代の道化師のレクイエム」 「お客様」 「いずれも最期の幕が下りるまで 目を離さぬように」 「ね」