Track by越冬
空き缶蹴って帰る 白い線を跨ぐ 夏の陽炎が揺れる バスの排気ガスの黒と 入道雲の白 次 あの子に会えるのはずっと 「ハズレ」の棒が溜まる 夕立が貯まる 映った碧い空を割る 冷たい夏は一人きり 蝉がまた一匹二匹と落ちていく 朝焼けの海に 投げた石ころが沈む 最終列車の汽笛が聞こえる 遠い霞の向こう 夕日が沈んでいく 水平線の向こう