電波塔の紅い光が ちらちら 鳥が一匹 北へ飛んだ ひらひら 雨の雫 ひとつ ふたつ 暗い夜は砂の音がよく聞こえる ああ 俺を血で塗りつぶしてくれ そして俺は燃える炎に身を投げよう ああ 俺を血で塗りつぶしてくれ そして俺は燃える炎に身を投げよう ここはサーカス 俺はピエロ 夕ぐれのあの夢の 優しい暖かさ 薄れゆく遠い記憶が消える前に 私は どこか遠いところへ 夢の中へ どこか遠いところへ 思い出の中へ ずっと ここは歪んだ世界 逆さまの空 体そこらじゅう痛めつけられる 夢を見るために眠ることさえ 許されない 歪んだ世界