太陽を越え 宇宙(そら)のむこうへ 「今世紀一の流星群が来る」と 聞き慣れたフレーズを 声高に謳う ニュースキャスター 「毎年じゃない?」って 君と笑ったことを 不意に思い出して 思わず見上げた トウキョウの空 そんな普通で他愛もない日常が きっと僕のすべてだったのに 太陽を越え 宇宙(そら)のむこうへ 君に言えなかった 言葉をまだ 僕は 歌ってる 声を枯らして 宛先知らずのこんなモノローグが 夜の風に吹かれて いつか届くように なくし物ばっかでだらしない僕も あの頃より 少しは 大人になれた気がするけど 一番欲しかった輝きを今も 迷子のように探し求めている 声を聞かせて「そばにおいで」 この夜に拡がる 満天の星空(ほし)も 君と 二人で 寄り添って 分かち合わなけりゃ意味なんて無い事 どうしてだろう バカだな 今更気づくなんて 夏草の匂い 初めて触れた手と手 記憶の欠片のひとつひとつが 星が落ちるたび 胸に突き刺さるんだ 会いたいよ あいたいよ 今すぐ 君がいない この世界で 僕はまだ動けずに立ち止まってる この思い出 全部捨てて 歩き出す事なんてできないから 太陽を越え 宇宙(そら)のむこうへ 君に言えなかった 言葉をまだ 僕は 歌ってる 声を枯らして 過ぎ去った時間は戻せないけど 同じ空をどこかで見ているんだろうか 何億年かかっても 君を見つけるから