映画館から 人波あふれ ざわめきの中 ひとり避けながら ヒロインはみな せつないはずね あなたへの想い そっとなぞって ああ 哀しいシネマの鐘音(ベル)なら 背中で遠のく黄昏 舗道に瞳は伏せないで 歩いてく... 誰の声なの 電話の女性(ひと)は...? あなたの名前を 軽く呼び捨てにした アベニューながめ しめやかに雨 硝子のテラスに 雨がきらめく ああ 哀しみなだめて しずめて 恋した心は自然で あなたは私に少しだけ クールなだけ... 哀しみなだめて しずめて いくすじかの雨が描く 窓硝子のスクリーンに そっと字幕を入れてみる まだまだ恋はこれからだと 私のためだけ... 雨のロードショー