メロスはもう走るのを辞めた つまらないラストに嫌気が 差したから 勝手な解釈をしないでよ 震えた声で膝を抱えて 「ダメかもしれない」って ひとりごと溢した 誰かの為の誰かじゃなくて あなたの為の僕でいたい ステキなラストのキャストに 選ばれなくていい メロスはもう走るのを辞めた 涙拭くラストに水を 差してやるんだから 科学者や神話じゃ アテにならないから この先のストーリーを 見つけることにした あぁ 砂浜に書いたイニシャルは あなたじゃない他の人なの 波の音で聞こえなくなる メロスはもう走るのを辞めた 期待したラストになる訳が無いから 聞こえなかった 最後の言葉の向こうには きっと あぁ 砂浜に書いたイニシャルは あなたじゃない他の人なの これから生まれてくる私とあなたの