滑らかに湯気が上る 声は低く ボサボサの頭で 布に染み込んだ季節に 手を当ててみる 確かめる 続く暮らしの中の ほんの僅かな 距離さえも 気にしている今日を 嘆く それも繰り返す 手を握ると 温度差におどろいて ポケットの内側が愛しい 日々のこと いつか忘れてしまうだろうか 街を包む光だけ 抱きしめると薄くて熱い 君を待っている 光を眺めている 大した事はないよ いつも通り 嫌に前向きな音で進む いつも通りの毎日に 見ないふりもするの それも絶えず繰り返す 手を握ると 温度差におどろいて ポケットの内側が愛しい 君のこと 忘れずに生きられるだろうか 影は長く消えてゆく こんなに 拙い言葉 両手に 抱えて 生まれてきた訳も 望む願いも ただ君を守るだけ 手を握ると 温度差におどろいて ポケットの内側が愛しい 日々のこと いつか忘れてしまうだろうか 街を包む光だけ 愛しい 君のこと 忘れずに生きられるだろうか 影は長く消えてゆく