雨があがれば 水色の街 遠い昔の ざわめき 魔法が解けた 新しい世界で 風に吹かれて おぼろに揺れる 過ぎた未来は 花びらと すべてうつろいでゆく 一人きりの夜 答えのない たらればも 戻らない 日々のページも 打ち寄せる波に 消えるでしょうか 春来りなば ひび割れたままの心で 空高く舞い上がる いくつもの 夢のあと 光になって 浮かんでは消える 想いを ひばりの歌にこめて 僕はまた よみがえる 静かな夜に 舟を浮かべて 孤独の海を さまよう 今日も誰かを 羨んでばかりさ 風は優しく 季節を運ぶ めぐる時代も 花びらも すべて溶け出してゆくのさ 甘い香りと (甘い匂いと) 届かないもの 求めては たどり着いた この場所で とめどなく溢れ 咲くのでしょうか 春来りなば ひび割れたままの心で 空高く舞い上がる かげりゆく 春の日を このままずっと 浮かんでは消える 想いを ひばりの歌にこめて 僕はまた