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まだあの月と溺れていたい

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30
  • 2022.08.10
  • 4:31
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歌詞

「この歌がさ、 君に届きませんように。」 そんな口振りで表情を隠しながら 「幸福を願っています」と 善良な思想掲げて歌った 本当は愛に飢えているくせに この街をいつから嫌いになった? 雲の切れ間 太陽が笑っていた 吸い込まれるような日々は あの水溜りと共に消えてった 頬を伝うのは夢の跡 数秒間息を止めれば すっと 環境音さえもあやふやになって 夕方五時に音が止まった 静寂の中で歌っていた もうこれ以上は必要無いよ 朝が来るまでおやすみ こんな小さな世界 興味は無いだろう 君の体温に包まれていたいから 次の頁めくるの待っていてね もうちょっと 転がっていくスピードを 落とすので精一杯だった 緩やかに落ちていくのも 悪くない、とか 「幸福の形は人それぞれ」 なんてさ もういいや 夜は訪れた それだけの事だろう 「そのままでいいの」 なんて言葉でさ 柄にも無く「天使のようだ」 と笑った 傷跡にもならない日々を 奇跡のように殺してくれたのは どうしようもなく美しい涙 数秒間足らず駆け抜けてった 雨の海に二人潜って 深夜零時に時が止まった 水没感の果てに立っていた もう二度と無いような景色だった 夢でさえも描けない それが僕の世界の全てだったなあ 君の体温に包まれていたいから 次の頁めくるの待っていてね もうちょっと 転がっていくスピードを 落とすので 精一杯だった 緩やかに落ちていくのも 悪くない、とか 「幸福の形は人それぞれ」 なんてさ もういいや 夜は訪れた それだけの事だろう 「またね」って言葉が嘘になって 遠い空の絵に吸い込まれた 深い海の底で二人泳いでるのは 間違った世界 街は呼吸している 僕は一人で溺れている 甘い香り 泣き出しそうになるから 時を止めてさ 歌い続けよう 大人になれない僕と君の歌は 普遍的な結末を迎えて 後日譚さえも 描かれやしないようだ 感動も抑揚も無く閉ざされた ああ 転がっていくスピードを 落とすので 精一杯だった 緩やかに落ちていくのも 悪くない、とか 「幸福の形は人それぞれ」 なんてさ もういいや 夜は訪れた それだけの事だろう 君も嘘になった? 遠い空の絵 切なくなる 深い海の底で二人泳いでるのは 間違った世界 街は呼吸している 僕は一人で溺れている 甘い香り 泣き出しそうになるから 時を止めてさ 歌うんだ

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