思い出した そうだ あの時、僕は鳥だった 翼をはためかせていた 青い空はまるで僕らをしまう 箱だった 世界はまだ知らない場所で回る 「愛」を手にした そうだ そこで僕は人になった 涙の流し方も覚えた 君の前では確かに 人間みたいに どきどきしてるよ まるで花火が弾けるみたいに 僕らは生まれ落ちて 翼の跡を忘れるくらいに 君を抱きしめて 思い出した 誰が誰で 僕が僕になって 君だけの心があること この世界では決められた幸せが 確かにあること あの空の記憶がどくどくと この心の名前を何と 呼べばいいだろう 忘れることも 置いていくことも できないまま僕らは歩いていく いつか花びらが落ちるみたいに 僕らは死んでいくだろう 同じ形をした心が二つ そこに残るでしょう まるで花火が弾けるみたいに 僕らは生まれ落ちて 翼の跡を忘れられないまま 君と手を繋いで 今を生きるのでしょう