水平線 沈む夕日 潮が満ちる 身体中に やがて夜空は 僕らを見失う さあここで 愛を交わそう 君の胸に 耳を当てる 響く 響く 響く 響く 響く 響く 響く 君の声 はじけて 空に無数の穴を開ける 余韻を 呑み込み 辺りを静寂が治める 波の音に共振する生 漂着した心の行方 隣合うさみしさを結んで 肩を寄せて眺める流星 暗やみを突き破る灯台の火 宇宙に浮かぶ巨大な八重咲き 空洞抜けてもまた同じ星 夜風になびく銀白のたてがみ 二重に見える世界の道ばた 輪廻する無制限の有機体 君の線だけは決して滲まない この愛はどんなときも揺るぎない 海の呼吸が しじまを埋める 燃える炎に 枯枝くべる