「午後からさらに雨が強くなるみた い」 先を急ぐ雫たどるその指先 窓の隙間 初夏の匂いが混ざった風に 踊るカーテン 湿った傘が描いた地図 どこへ行こうか 降り続く雨が 君の足跡を 消してくれるから もう心配ない ひとつになる鼓動 誰も知らない音 二人きりまどろむ ここは秘密の孤島 画面を流れる 景色に思いを馳せる 半覚醒 温かくて 夢の中の小惑星へ 君の髪が頬を撫でる 静かすぎて ふと目を開ける 世界から人が消えた後 どこへ行こうか 降り続く雨が 君の足跡を 消してくれるから もう心配ない ひとつになる鼓動 誰も知らない音 二人きりまどろむ ここは秘密の孤島 ここは秘密の孤島 ここは秘密の孤島 君とならば 厚い殻が 剥がれこぼれ落ちていく 光る若葉 雨が止めば また夏が巡ってくる