春を夢見てる 小さなつぼみのような手を 固く握るその中には 一本のえんぴつ ゆっくりと書いた8つの文字 『がいこくりょこう』 たどたどしく力強く 今が刻まれる いつか君も行くよ 今は知らない街へ 果てない海を渡り 海は凪いでいるだろう 時に荒れ狂うだろう でも輝く夕陽は その胸を赤く照らすだろう 20歳の頬には 祝福という花びらが降る 遥かな国 自由な空 どこへでも行ける 世間の風でなく心の風を読め その瞳を凝らして 雨風に打たれても 高波に阻まれても 朝は光たたえて どんな日も迎えに来るよ 航路を変えながら 君の船は走る 星降る空の向こう目指して 導かれる手もあれば つなぎ合える手もある 誰かの汚れた手に 磨かれることもあるだろう 海は凪いでいるだろう 時に荒れ狂うだろう でも輝く夕陽は その胸を赤く照らすだろう