生まれた時から 生えてるこの醜い羽は 貴方には無いもの、 抜こうとしても抜けない醜さでした この身体を人と比べては 己の醜さを感じていた 鏡の前で赤い血を流す。 もし生まれ変われるならば、 貴方になることを願う。 その美しい眼差しで、 この翼を焼き捨ててください。 「もし貴方に同じ、 同じ羽が生えたなら」 「私も幸せに笑うことが できたのかな?」 静かに告げる。 もし生まれ変われるならば、 貴方になることを願う。 秋、冬いくつもの時を超えて 貴方を迎えに行くよ 君の名前を呼ぶことすらできずに 儚き想いを胸に 静かに、静かに呼ぶよ 君の名を あの日見た君の羽を。