爪先立ちのたった数センチでも 変わるって知っているのに 靴が捩(よじ)れてしまうのが 気になって見ようともしないでいた 形ばかりに偏ってしまっていて 履けなくなってしまうまで 行きたい場所を 見つけられないようにしてたのかも 何を大切に想っていたいのかで 立ち止まることもわかってきたよ だからね、 もうすこし自由に踊ってみよう 自分の周りを見渡したら 使い道のなかった クレヨンの色に気付いたりして 今度はちゃんと踵(かかと)を上げて 少し遠くを見たいな なんだか素敵な おもいつき 手に取ってみても表紙さえ 開かないで棚に戻してしまってた 文庫サイズの小説のタイトルを 今でも覚えてる 読んでしまうと 止められなくなるような 内容かもしれないし 思いも寄らない嫌な気持ちに なってしまってたかも 選ばなかったことだってきっと 今日をつくってるとわかってきたよ だからね、 もっともっと自由に踊ってみよう 風見鶏のようにクルクルと 見ようともしなかった風景に 出会ってみてもいいんじゃない? 消去法じゃなくって好奇心から 世界を覗いてみたいな あの日にほんとは 胸に浮かんでた おもいつき