Baby 君の目の淡い光を 見つめたとて ぼやけた煙に抱かれて 別に言いたいことなど無いけど 笑い方を教えて 別に言いたいことなど無いけど 独り探す夜明け前の陽を 君を追いかけて 這い蹲る様な日々の中で 聴こえるのはただ 思い出に似た旋律だけ うろ覚えのメロディを Baby あなたの歌声すら 忘れてしまいそうで 怯えているよ 新月の麓照らす街灯の下 響く狼狽は夜行列車の影に かき消されていたよ 別に言いたいことなど無いけど 我を疑うことを 忘れてしまわないように 振り返る癖は隠さないでいて 言いたいことなど無いけど せめて碁盤の目のような 狭い毎日から 少しだけ遠ざかりたいんだ 君を追いかけて 血の色に染る空を横目に 思い出せるのは 朧気な横顔だけ 深く知り得たつもりでも いずれそれは 思い出せなくなってしまうよ 公衆競争 朽ちていく 遊びのない星に 何が生まれよう 表層世界に沈んでいく 僕と君の未来を 何の為 生きてみようか 景色に絵の具を垂らしてみれば 心を溶かしてくれるかな どどめ色のノイズに身を任せ 己に夢を見ていよう 己に夢を見ていよう