甘い微熱に溺れて秘めたい 泣くことさえも愉しんでみたい ショートケーキの上で愛されるのは 色づくことできた苺だけ キャラメルになりそこなって焦げ 付いて底に残った グラニュ糖が落ちないわ 世界中の悲しみと 一緒に涙できるとか 聖人か何かですか かんじんの核心を曖昧にした 出来あいの解決法を真に受けて 消えたくなる そのへんの嘘の皮を拾って被れば 被るほど 知らない、出来ない、 言えないが首絞めるだけ 沸え切ったどろどろの飴のなか 身体浸けて固めてしまいたい 注がれることなく渇くまま欠けた こころのやわらかいところ 愛にはぐれて隠して秘めた 振り切れず絡みつくのはだれ? ショートケーキの上で愛されるのは 色づくことできた苺だけ ああやり直せるのなら ごめんなさいを言うちゃんとした 理由を教えてね どんな悪夢よりも怖いのはあなたが 本当のわたしを見つけてしまうこと キャラメルになりそこなって焦げ 付いて底に残った グラニュ糖が落ちないわ 世界中の苦しみと 一緒に涙できるのは 苦しみの無いひとだけ そうやって珍しくない傷背負って ありふれたなぐさめ言って 気休め以下の優しさです 陽の光のない奥の方から声がして 耳元で言うの 愛に途切れて怯えて逃げた 生まれ変わる秘密を教えて? 後ろめたさを抱いて笑うのは嫌だ 愛知らず傷んだ苺の実 甘い微熱に溺れて秘めたい さんざめく火照りで身を灼きたい ショートケーキの上で愛されること 恋焦がれて泣いて眠る日を 愛にはぐれて隠して秘めた 振り切らず繋ぐあなたはなぜ? ショートケーキの上で愛されたのは 頬染めた苺の赤でした 新しくなる涙零れてた 産まれたてのわたし抱きしめていて